豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家の熱容量(蓄熱量)とタイトプレート…函館市~北斗市

2016-09-23 17:57:51 | ファース本部

ファースの家は、秋口の構造体の温度26℃をそのままで一冬を乗り切ってしまうような構造になっております。
断熱・気密層の内側にある部材の全てが蓄熱材となります。
ファースの家は、断熱材の外側に通気層を設けますが、その内側の断熱材と内壁材の間に上昇気流層をつくり、天井裏から床下に押し込んだ空気を外皮部分から循環させます。

天井裏で全熱交換式換気扇から取り込んだ新鮮空気は、外皮から上昇して来た空気と、ミキシングチャンバーを介して循環されますが、このミキシングチャンバーに夏はエアコン冷熱、冬はエアコン温熱を挿入して全館の輻射熱冷暖房を行っております。

写真は床下の「タイトプレート」と言う潜熱蓄熱材と、白い砂が調湿空気洗浄材のスカットールです。
スカットールはシリカゲルを湿気の吸排が出来るように処方してあります。
蓄熱とは、物体の比熱、比重、体積、温度を掛け合わせることで計算できます。

昔は比重の高く表面積の大きな砕石を用いておりましたが、施工効率と床下管理をし易くするために写真の潜熱蓄熱材のタイトプレートに切り替えました。
潜熱蓄熱材とは、温度によって固体から液体に状態変更する部材です。

写真のスカットールは、ポリプロピレンの容器に入った処方された硫酸ナトリューム(温泉成分の一種)が、温度が上がると液化し、下がると固体化して比熱変動で蓄熱量を増大させます。
しかも冷暖房にもっとも適温の15℃~26℃周辺温度を蓄えるように処方してあります。

昔に使用していた砕石では、真冬にカチンカチンに凍った石を施工家屋内に搬入すると、何日も寒くて入ることすら困難になります。夏場はその逆となります。
また砕石の水洗いや搬入施工の困難も、タイトプレート採用で解決できました。
このような構造体によってエアコンのエネルギー消費効率は、通常の2倍以上の省エネ効果をもたらすようになりました。今日も専用部材の研究開発の業務に携わっています。

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