私が昭和60年に家の中で電気以外の熱源を一切使用しない、全電化住宅を創設した際は、電力会社の方からも本当に呆れられものです。
ノンガス、ノンオイルのオール電化住宅は、電化マニアの趣味や趣向で作られたものであり、一般に受け入れられるものなどでは「絶対に無い!」と云われたものです。
確かに当時の電化機器では、暖房機も、給湯器も、クッキングヒーターも、ろくなものではなく、ニクロム線で真っ赤になった電気コンロがクッキングヒーターだったのです。
現在のような電化機器の性能アップなどは誰もが想像すらしなかった事でしょう。
この北海道から発祥したオール電化住宅は、今や知らに人はいないようです。
3・11原発事故の際は、オール電化住宅が諸悪の根源みたいな論評もありました。
私が創設した全電化の家は、室内湿度を一定にするため、隙間をなくし換気量も必要最小限にするため、やむなくの電化でした。つまり調湿のための電化住宅だったのです。
電力会社は、深夜に余剰する発電設備を活用する事で、発電効率をアップさせ、発電効率アップやCO2削減に貢献するため、各電力会社がその普及活動を懸命に行ないました。
加えて電化機器の性能向上と、少子高齢化の社会現象が安全でクリーンなオール電化住宅が、必然的にそして自然現象的に増えていったと思われます。
暑い時期に家屋内の湿度を下げれば、人間の身体から水蒸気が蒸発して、体温を奪ってくれます。
冷たい冷風を身体に当てるより、クオリティーの高い冷房が可能となります。
また乾燥する真冬は、生活発生水を床下に埋設した300㎏のスカットール(シリカゲルを処方)に保有させ、住む人の身体から湿気が蒸発して体温を奪う事を防ぎます。
このような発想は、雨を吸い込んで蒸発させて家屋内を涼しくした「茅葺屋根」(写真)の思想が元になっており、自然共生住宅の先駆けと自負しております。
さて今日は温熱活用装置の特許出願書執筆に没頭しておりました。
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