気の向くままに

山、花、人生を讃える

感動した「ある夫婦の物語」

2024年04月04日 | 人生

 先日テレビ番組で、山奥で暮らす60半ばのある夫婦について紹介する番組があり、それを見てとても感動させられたので少し紹介させてもらいます。

 

 そのご夫婦の夫の方は自給自足の農業を営む健康な常人だが、奥さんは耳も聞こえず、目も見えず、そして口で話すこともできない人でした。それでも夫婦の心は温かく通い合い、奥さんは明るくとても幸せそうでした。

 

 奥さんは盲で耳も聴こえないのに料理もし(そこまでには失敗の繰り返しがあった)、夫の弁当もつくり、その夫が野良仕事に出かけている間に掃除もする。そればかりか、パソコンを使って、毎日欠かさず、夫にメールを打つとのこと。自分が入力した文字が点字で確認できるようになっているらしい。そのメールを、以前、自分たち住んでいた家を今は作業小屋として使っていて、そこにもパソコンが置いてあり、夫が昼休みの時そこで弁当を食べ、そして、奥さんからのそのメールを読み、また返信するのが日課とのこと。それがお互いの楽しみなのだとか。

 

 日常の会話は、手を握り合っての手話ということだった(つないだ手の指を夫がちょこちょこと動かして伝えている)。そして奥さんはNHKの朝の連続ドラマを楽しみにしていて、夫がその手話で、その内容を伝えているとのこと。(その時の奥さんの幸せそうなこと)

 

 夫の方は若い頃、農業に従事したいと思い、武者小路実篤が主宰する「新しき村」で生活していた。しかし、ある時、自分の好きな農業をしているだけでは満足できなくなり、何か人助けになるようなことをしたいという思いが湧いてきて、盲人の案内役をするボランティアをするようになり、そこでその奥さんと知り合い、やがて結婚を申し込んだそうだ。お二人が結婚したのは、確か50歳頃だったと思う。

 

 このご夫婦の日々の生活ぶりを見せてもらいながら、「何という幸せなご夫婦だろう!こんな夫婦もいるんだなあ!」と本当に感動させられたことでした。
そして
足元にも及ばないが、自分もこの夫を見習い、もっともっと妻を愛し大事にしなければと思ったことでした。

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