一人芝居
空から天使が舞い降りた。それが今ここにいる「わたし」だ。
おい、誤解するなよ。俺がそう言っているんじゃない。神様がいったことだ。どう思おうと、「思う」のは「ただ」だ。そうだろう!
わたしは、この世に舞い降りた天使だ!
いや、冗談、ほんの冗談だよ。だけど、「ウソから出たマコト」ということもあるから、試しにそう思うぐらいいじゃないか。
「わたしは空から舞い降りた天使だ!」
「わたしは空から舞い降りた天使だ!」
「わたしは空から舞い降りた天使だ!」
ははは、身体がこそばゆくなってきた。
なんだ、お前、自分で言ってうれしがっているのか?いくつになったんだ?そのニヤけた顔、恥ずかしくて人には見せられんぞ。
いやいや、この前ね、「笑の大学」という映画をテレビで見たんだ。そしたらね。その中で「おみゃあさん(名古屋弁)、お宮さんじゃないか」というセリフがあったんだ。そのシーンを思い出してね、つい笑ってしまったんだ。いやあ、あれは可笑しかった。噴き出してしまったよ。ははは。
話は変わるけど、昨日、はじめて「日本コバ」という山に登ったんだ。そしたら、今度は何があったと思う?
帰りの、もうすぐ駐車場というところで、小さな流れを渡るところがあったんだ。飛び石を三つほど踏んでわたるんだが、その石が濡れていてツルッと滑って、水の中にドボン!ははは・・・。いやぁ、われながら可笑しかったねえ。誰も見ていないと思ったが、まわりの木がみんな笑っていたさ。ははは。ひと汗かいた後だから、気持ちがよかったよ。爽快でねえ。背中と腰から下がズブ濡れになったけど、おかげで水も滴るいい男になったもんね。カメラも濡れてしまったけど、今乾かしているところさ。勿論怪我などないから大丈夫。なにしろ、空から舞い降りた天使さまだからねえ。ようこそここへ~、クッククック~、わたしの青い鳥~の気分さ。ははは。
下の写真は・・・
題して 《桂」と「天使」》 うん、なかなか良いフィーリングだ!