気の向くままに

山、花、人生を讃える

涙こぼれそうな話

2021年10月05日 | 人生

私が尊敬している絵手紙教室の先生(Tomoyo Kanemoto)が、Facebookに毎日絵手紙と日々感じたことを書いておられ、それがとても素晴らしいので、私は毎日楽しみに見せてもらっています。そして今日はまた特別に感動し、わたしまで涙がこぼれそうになりました。そんなわけで無断ですが、ここにも紹介させていただきたく思います。以下はその今日の文章をそのままコピーしたものです。

 

        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

昨日の朝 久しぶりに両親に電話しました。

「お母さん 産んでくれてありがとう 」って言ったら テレ屋の母は

「生もうと思って生まれたわけじゃない 勝手に生まれてきたんや」だって

「私 幸せだから ありがとう」と伝えて

お父さんと代わりました

全然照れ屋でない父は いつでも「智代愛してるよ」とか平気で言います

「お父さん 私を生ませてくれてありがとう」 って伝えました。爆笑

「私 お父さんとお母さんの娘に生まれてこれたこと 本当に幸せで有り難いと思ってる」って

そしたらね 父の 苦労話

中学生の頃は 午後から授業に出たことは無かったって 戦争からボロボロになって帰ってきた父親が病の末亡くなり 母が坐骨神経痛で寝たきりになり 幼い弟と妹を食べさせないといけないから朝は4時に起きて薪でご飯を炊いて お味噌汁は作っていたそう

昼までで学校を早退するのは母親のおしめを替えるため それを川まで行って洗う 家は貧乏で貧乏で 親戚中も遠のいて 理不尽なこともいっぱいあったのだとか

中学生の男の子が一家を支え 誰も頼れないなんて 

いつも聴いている話だけど 中学生の男の子が母親のおしめを川で洗っているところを想像したら 涙が出ちゃった

あの頃は もう死んでしまった方が楽だと 何度思ったか と話す父

「あの時 死を選んでいたら智代はこの世には生まれてなかったから 頑張ったから良かった」って

久しぶりに父と長電話をしました。

そういう父の苦労があったから 今の私が居るんだなぁ〜 って しみじみね

そんな誕生日

午後からは 灘の絵手紙教室で 皆んなにそんな話をして 絵手紙の折帳を観せました

                                                                           (以下省略)

 

お父さんが中学生の時、午後の授業を受けたことがないというところを読んだとき、私はてっきり「あ、お父さんはおさぼりの常習犯で、昔は悪ガキっだったんだな」と思ったのですが、それとはまるで違った話で、本当に驚き、「こんな苦しい日々に負けることなく懸命に生きて、こんな素晴らしい(厳しい)人生を歩む人もいるんだ」と、本当に感動させられました。そして、「この親にして、この子あり」ということを感動しながら感じさせられたお話でした。

コメント
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