みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

そのとき

2016年03月12日 | テサロニケ第二

テサロニケ人への手紙第二 1章

 1月はとてもゆっくりと日が経つように思いましたが、2月3月になると逆に早く一日一日が過ぎ去るように感じます。きのうは東日本大震災から5年経った日。もう5年…と思う人もいるし、まだ5年…と感じる人もいることでしょう。

 迫害と患難の中にあって、「そのとき」を待ち望みながら過ごす「いま」は、長く感じるのか、あるいは短いと思うのか、どちらなのでしょうか。テサロニケのキリスト者たちは、そのような中で「相互の愛が増し加わっている」と信仰が成長し、迫害や困難に耐えていたのです。だからこそ、主が再びおいでになる日が来るのを強く待ち、待ち焦がれて、すでに来たかのように言う者や、聞いて落ち着きを失うような者たちもあったのでしょう。

 このような誤りを正そうというのが、この手紙が書かれた目的です。「みことばの光」3月号28−29ページに「テサロニケ人への手紙第二を読む前に」があります。その中に、パウロたちがこの教会に続けて二通の手紙を送った理由について、「一回伝えて万事うまく行くなどとは考えない。…生涯にわたる信仰生活で重要なのは、一度の決定的な体験よりも、地道な日々のみことばの学びである」とのことばがありました。

 いまが厳しければ、劇的な救出体験を待ち望むという気持ちは確かにあります。そのような中で、日々コツコツとみことばに教えられることこそ、浮き足立たずに居続ける鍵なのだと思います。


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1 コメント

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Unknown (KH)
2016-03-13 19:55:34
[日々コツコツとみことばに教えられることこそ、浮き足立たずに居続ける鍵なのだと思います。]
困難な状況におかれているとき、不安定な世界状況にある中にあって、終末を語るときこそ、忘れてはいけないことだと、思いました。
 みことばの光、「さらなる新しい啓示よりも、既に伝えられた福音の真理に堅くたつこと」にも響きました。ありがとうございました。
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