みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

鶏が鳴いた

2024年03月25日 | マタイの福音書

マタイの福音書 26章57−75節

 ここ三日ほど、青空の後は黒雲、雨、いつの間にか青空そして黒雲…という天候です。寒い日曜日でしたが、「三寒四温」と言われる、そのようにして春が訪れる感じです。

 この箇所には、イエスに対する不当な尋問、そして窮地に追い込まれるペテロが描かれます。

 ゲツセマネで逮捕されたイエスは、大祭司カヤパのところに連れて来られました。ここには現在「鶏鳴教会」が記念として建っています。

 ここでイエスは最高法院による尋問を受けるのですが、最初から結論がある不当なものです。死に定める証拠が得られない中で、「おまえは神の子キリストなのか」との質問に、イエスが「あなたが言ったとおりです」と答えたことを、大祭司は「神を冒瀆した」と言いました。そして最高法院はイエスを死に値するとしました。

 一方外ではペテロが追い込まれていました。彼は自分を守るためにイエスとの関係を三度も否定しました。それは、イエスが予めペテロに語っておられたとおりだったのです。

 主イエスもペテロも迫られていました。その中で、主イエスはご自分を貫き、ペテロは自分を偽りました。イエスはご自分についての真実以外を語らず、ペテロは自分とイエスの本当の関係を切るようなことばを発しました。

 鶏の泣き声は、ペテロにとってはイエスとの関係を思い起こさせる助け船のようだったのではないでしょうか。


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