行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯2回戦  ヴィッセル神戸戦

2017-06-20 22:05:32 | カターレ富山
鳥取でのリーグ戦からわずかに中2日。天皇杯の2回戦、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でJ1のヴィッセル神戸と対戦します。
去年、9月3日に2回戦であったときにすら「いつもより早いな」と思っていたくらいですが、それを大幅に上回る6月のこの時期に2回戦。正直、あんまり実感が沸かないというのが本音です。
しかし、そうは言っていられないのが選手たち。鳥取への遠征のメンバーがそのまま、富山に戻ることなく神戸での試合に臨むとのこと。メンバーの融通が利きにくいアウェイ連戦であることに加え、中3日の神戸に対して中2日。格下であるところのカターレのほうがなにかとハンデを負うようなかたちではありますが、それでも。
J3クラブであると同時に、富山県代表でもあるカターレ。1回戦では京都府代表のアミティエ京都SCを破ってこの2回戦にコマを進めました。
ここで力を発揮できずに勝負以前の問題で敗れる、なんてことがあったのでは、敗れたアミティエに顔向けできないでしょう。いかに格上のJ1クラブ相手とはいえ、コンディション不良を言い訳などにしていいはずもなく。
カテゴリが2つ下のJ3とはいえ、ファン・サポーターの期待を一身に背負うプロクラブであるということそのものに、変わりはないのだから。
むしろ、逆転の発想で。
条件的に、きついかもしれません。ですが、きついからこそ見えてくるものは、きっとあるはず。
逃げも隠れもできない、出場するメンバーが各々出来ることをやりきらねばならない難局。むずかしいからこそ、やりがいもある。そう思います。

神戸との公式戦は、2013年のJ2リーグ戦でのホーム&アウェイ以来4年ぶり。当時は同時降格・同時昇格であったガンバ大阪の陰に隠れたような印象が強い、というのが正直なところですが、それでも。
個人的には、善戦したホームでのドローよりも、印象に残っているのは敗れたアウェイ戦のほうです。
スタジアムの外はゲリラ豪雨に見舞われながら、そこは開閉式天井のノエスタ。しかし、代わりに湿度がすごいことになり、スタンドで応援するだけでジメジメしているところ、そこでサッカーの試合なんてどれだけだよ!というなかでの対戦でした。
当時の守護神・守田をはじめ守備陣が奮闘、格上相手に失点なくくらいついていったものの、試合最終盤にMF マジーニョに決められてしまい勝負あり。悔しい敗戦となってしまったのでした。
ブラジル人パワーの前には屈するしかないのか、獲る気が全くないのでは?というカターレでは、蹂躙されるがままなのか・・・そんな印象であった試合から4シーズン後の今季、ようやくブラジル人選手が初めて加入することとなった、というのも、なんとも時間の流れを感じます。
そう、時間の流れ。
1年で即J1に復帰していった神戸と、J2から降格して3年目のカターレ。
あの時以来の対戦は、あるいはカテゴリ差そのままの一方的に力の差を見せつけられる試合ともなりかねません。もちろん、そうはさせじと意地を見せねばならないのですが。

今シーズンは4連勝と絶好のスタートダッシュを決めた神戸。その後、怪我人の影響などもあって第15節終了時で7勝2分6敗で9位とのことですが、まだまだ上位進出をしっかり狙える位置。
特筆すべきは、ルヴァンカップのグループステージを首位通過しているという選手起用マネジメントの巧みさでしょうか。
土曜に試合のあった神戸にとっては中3日となるこの2回戦。リーグ戦とは違ったメンバーとなるのでしょうが、それでもやりきれるだけの編成でもって臨むであろうことは確かでしょう。
あるいは格下のJ3クラブ相手だから、と侮ってくれたほうがやりやすかったのかもしれませんが・・・連戦を乗り切るノウハウ蓄積の一環としてしっかり腰を据えて臨む、ということであれば、それに相対するのは容易ではないのでは。
それでも、なんとかせねばならないのであって。
容易でないからこそ、力を発揮する。そんな強さを身につけるための絶好のチャンスととらえるべきかと。

期待したいのは、永井。
かつての守田がそうであったように。現在のカターレの正GKとして、ゴールを守る守護神として、敢然と立ち向かってほしいです。
もちろん、レベルの差はあります。けれども、ディフェンス陣との連携を含めてここまでリーグ戦13試合中8試合で無失点を記録している守備が、単にレベルが低い環境だから出来ている、というわけではないでしょう。
あるいは、通用せずにやられてしまうかもしれません。けれど、もしそうなったとして、これまでの一切合切が否定されるわけでなく。
だとするならば。やれること、やらねばならないことは、これまで積み重ねてきた経験を信じ、この試合でもシャットアウトを成し遂げること。気持ちを前面に打ち出して、守り切らねば。
そして、攻撃陣では鳥取戦でも決勝ゴールを挙げて好調をキープする苔口でしょうか。
2013年に神戸と対戦したころからカターレのメンバーも大きく変わり、当時を知るのは、彼のほか平出、飯田、國吉、敬介の計5名のみ。そのなかにあって、スタメンとして出場しながら得点ならず、FWとしての役割を果たしきれなかった無念を覚えている苔口。
あのころからはいろいろ変わりましたが、変わっていないものもあるはず。
チームのエースとして、相手ゴールを脅かすべく挑みかからねばならない、そのミッション。
若い選手も多いカターレの選手たちに対し、自身もかつてJ1の舞台でプレーしていた経験も踏まえ、“J1クラブに挑むとは、こういうことだ”という姿勢をプレーでもって示してほしい。そう願います。

昨年の2回戦では鹿島アントラーズと対戦し、0-3で完敗。
試合序盤は良い場面もあったものの、「だいたいわかった」とばかりに鹿島にペースを握られると、そこからはノーチャンスだった、という。
「なんでそんなパスがつながるんだ」というような、あからさまにレベルの差を意識させられるようなプレーぶりに、実力差というものを痛感させられたのでした。
緒戦の富山戦に勝利した鹿島は、その後も勝ち進み、ついには天皇杯制覇まで上り詰めたという。
今回もまた、あるいは、力の差を見せつけられる試合となるのかもしれません。
けれども。
これを、「普段は実現しないJ1クラブとの公式戦。その貴重な経験をしっかり糧とすべき」だけで終わらせて良いものか?と。
カターレ史上、これまで4度の天皇杯でのJ1クラブへの挑戦は、すべて敗れてきました。
5度目となる、今回。
そろそろ、やってのけるべきではないのか?ジャイアントキリングってやつを。
引き分けのない、完全決着をもって勝敗が決まるトーナメント戦。だからこその難しさ、大物食いが起こりえる怖さというものを、格上相手に思い知らせるべきなのではないか?と。
ならば、勝て!!!
「良い経験」だけで終わらせない、カターレの力を、見せつけろ!!
勝たれ!!!富山!!!!!

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