行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

続く無得点。さらに遠のく優勝  FC東京U23戦

2016-10-17 23:52:58 | カターレ富山
0-0のドロー。
勝利への気迫は感じられた試合でした。もし引き分けに判定で勝敗がつくなら、判定勝ちを収めていたくらいには。
しかし。
実際には、3を得なければならなかった勝ち点が1止まり。勝たねばならない試合を落とした格好。3試合連続無得点では、何をかいわんやというところ。
もはや勝ち続けることだけが求められる状態のシーズン最終盤にあって、負けにも等しいと言わざるを得ない結果となってしまったのでした。

他会場では、前節カターレが0-3で敗れてしまったガンバ大阪U23が、藤枝を相手に0-4の大敗。
4得点を挙げた藤枝の頑張りも、もちろんリスペクトすべきでしょうが、それでも。
トップチームが前日に行われたルヴァンカップ決勝戦に全力を注いでいた、堂安ら主力を担う3人がU19代表としてチームを抜けていた、さらにはアウェイ戦だった―――前節とは大幅に異なる条件が、真逆ともいえるような結果につながった可能性も低くはなかったことかと。
その意味で言うならば。
今節のFC東京U23は、ここ最近オーバーエイジ枠で出場してきた水沼 宏太が不出場。チームトップの8得点を挙げるFWユ・インスは累積警告で出場停止。もともと実戦経験の浅いU23チームにあって、さらに浅い2種登録の高校生コンビがCBだったり。さらにはGKを含めて最低限の4人しかサブメンバーを帯同していなかったり。貧乏クラブの苦肉のやりくりというわけでもあるまいに。
手抜きメンバーだった、などと断じてしまうのはいささか失礼という面もあるでしょうが、それでも。戦力の充実度という意味合いにおいては、本気を出せばもっと高かっただろうに、という構成であったことは否定できないかと。
にもかかわらず。
だったなら、藤枝のように4-0で圧勝するくらいでなければならなかったであろうに、無得点。
ユーチューバーの有名人にして下手な芸能人よりも集客力があったのでは?というはじめしゃちょーの来場効果もあり、今季最多5081人が詰めかけたホームゲーム。
いつもの倍の観客を前に、逆転優勝を目指すカターレの意地と覚悟を示さねばならない試合であったにもかかわらず・・・優勢に試合を運びながらも決めきれない、しょっぱい試合となってしまったのでした。

プレーぶりから勝利への執念が読み取れないような、今季何度も見ることとなってしまったところの“自縄自縛サッカー”ではありませんでした。
相手の12本を上回る19本のシュートを放ったカターレ。決定的シーンのほとんどなかったFC東京U23に対し、ここを決めていれば!というシーンも実際に多く。しかし、得点には結びつけられず。
チャンスをものにできないまま0-0で折り返すこととなったハーフタイムの段階で「このままでは攻め疲れなどによって“決めきれなかったツケ”を支払わされることになるのでは?」という懸念がありましたが・・・。
失点に結びつかなかったことは良しとしなければならない一方で・・・懸念どおり、ここぞというシーンで決められず。勝利に結びつけられませんでした。
一事が万事、とも言いますが、どうにもこうにも・・・。
勝たなければならない試合を落とすことになってしまった今節ですが、それも今シーズンここまでの積み重ねの結果、と言えるかと思います。今節がたまたま「カターレの日ではなかった」と割り切れるようなものでは、なかった。
前回ホームゲームであったところの大分戦でもそう。理屈抜きで勝たねばならないシチュエーションであったにもかかわらず、無得点。
その反省を活かして勝利せねばならなかったはずの前節は0-3で大敗。仕切り直しの今節でも、決定力不足が露呈して勝てず、と。

なんというか。
思い出すのが、ちょうど去年の今頃。J2への道が閉ざされたながらも、それでも意地を示さねば、と臨んだアウェイ町田戦。結果は、0-2というスコア以上の力の差を見せつけられての敗戦でした。
「あんたらにも意地はあるだろうが、具体的に昇格を狙う自分たちが勝たねばならない状況の前には関係のないことだ」というかのように、どこか“あしらわれてしまった”ような敗戦であったことを覚えています。
翻って、今のカターレはどうか?
可能性はまだ断たれていないながらも・・・そういった昇格に向けた矜持というものを試合に出せているかと言えば、残念ながらノーと言わざるを得ないかと。
出せているならば、この勝つしかないという状況のなかで無得点が3試合も続くわけがない。
ここまで積み重ねてきてしまった甘さというものが、ここに至って悪いかたちで顕現してしまっている―――そう思えてならないのです。

3必要であった勝ち点が1しか増えず、残りたったの5試合。より一層厳しい状況に追い込まれたカターレ。
しかし、それでも、と言い続けねばなりません。
諦めてしまうこと、投げ出してしまうことは簡単でしょう。ただなんとなくプレーしているだけでも5試合は消化できるかと。
ですが。それで良いかといえば、そんなことはあるわけがない。
ここで踏ん張れないなら、そもそも昇格など目指すべきでない。そんな局面に、実際にさしかかっています。
今節のトピックとして、昨年夏に大けがを負って戦列を離れてしまっていた椎名が復活を果たした、ということがありました。
実におよそ1年3カ月ぶりの実戦。その感慨というものは、本人にしかわからないことではありましょうが。
当然と言えば当然ながら、選手それぞれがそれぞれの事情を背負って試合に臨んでいます。そんななかで、J2復帰という必達目標に向けてまい進せねばならないカターレ。
今節、足りなかった必勝への覚悟。
それを足りないままにしているのか、それとも挽回するのか。
3試合も続いた無得点に、連続勝ちなしに、何を思うのか。
いまいちど、選手それぞれが自分の「覚悟」に向き合わなければ、そこからの悲願成就に向き合わねばならないとき。
それがいまなのではないかと。そう思います。

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