行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯1回戦  新潟医療福祉大学戦

2016-08-26 20:51:37 | カターレ富山
プロ失格の烙印を押され、監督の解任にまで至ってしまった、あのクラブ史に傷を残した敗戦から1年。再び、天皇杯の舞台に立つ日が来ました。
J2にいた頃は、無条件で出場していた大会。何事もそうかもしれませんが、失って初めて気づく大切さというものは、やはりあったということで。
その頃から富山県代表として連続出場を果たしてきた富山新庄クラブの出場を途切れさせるかたちでの出場となりますが・・・ある意味、争わなくてもよいところで代表の座を奪った、という解釈も成立するかと。
無論そこは勝負ごと。去年、敗戦の果てに何があったかを思い出すとき・・・やはり、勝利は絶対に譲れないものでした。
いたずらに出場機会を奪ってしまったかも、というのであれば。この先のリーグ戦で必達目標・J2復帰を成し遂げて、再び自動で出場・県代表枠を空けることで報いるよりほかありません。

大会プログラムを買ってもそこに出場クラブとして載っていない―――そんなやるせない経験を繰り返さずに済みましたが、当然、出場できさえすればそれでいい、というものではなく。出場するからには、富山県代表の名に恥じないプレーぶりで戦わねばならないのは言うまでもありません。
ホームスタジアム・県総で迎え撃つのは、新潟県代表・新潟医療福祉大学。カターレのメンバーのひとり・中田 大貴の出身大学でもあります。
創部12年目とそれほど長い歴史があるわけではないものの、近年着実に力をつけている大学。かつて強豪・桐光学園(神奈川)を率いた佐熊 裕和氏が監督就任3年目、今年から元日本代表の茶野 隆行氏がコーチに就くなど、積極的な強化策を打ち出し、それが初の天皇杯出場という結果に結びついたかたち。前年度王者でもあり長らく新潟県代表として天皇杯に出場してきたJAPANサッカーカレッジを破っての初出場に、モチベーションも上がっていることかと。
モチベーションということで言えば。
この1回戦の勝者が2回戦で対戦するのは、日本サッカー界で知らぬ者のいない超名門クラブ・鹿島アントラーズ。憧れのJリーグのなかでも、今年のJ1ファーストステージを制覇した強豪と対戦することができるとあっては、それはやる気も上がるというもの。
ただし。
それはあくまで、この1回戦でカターレ富山に勝利したらという条件付きであることを、しっかりと知らしめねばなりません。
そりゃ、名門の鹿島に比べたならば、一般人から見てJ1の落ちこぼれのJ2からさらに落ちこぼれてJ3にいるようなクラブは、雑魚チームでしかないのかもしれません。名ばかりプロクラブ扱いすらされているやも。鹿島と対戦するにあたっての前座扱いであったとしても、それは無理からぬことかもしれません。「だって、去年はアマチュアに負けて出場できなかったようなプロ失格クラブじゃん」なんて言われてしまったら、事実は事実として言い返せない部分も。
しかし。
軽く蹴散らす路傍の石ころ扱いだったとして。その石ころにもプライドというものがあることを示さねばなりません。
上ばかり見て軽く蹴飛ばそうとしたら、足の小指をぶつけて悶絶、ということにしてやろうじゃないか、と。

期待したいのは、萱沼。
県選手権決勝の大苦戦の要因が深刻な決定力不足であったことは火を見るよりも明らかですが、そのなかにあって、いちばん責任と悔しさとを感じているのが彼ではないでしょうか。
場の空気を支配する強さを見せられたならば決まっていたであろうPKで、失敗。決めてしかるべきチャンスを逃しました。
ヘディングシュートがクロスバーに当たって真下に落下、ラインを割ったように思われたながらもノーゴールの判定という悔しい思いもしました。
いまやチームの攻撃の中心選手である彼にとって、どうにもこうにも納得のいく結果が残せない試合となってしまったところ。
今季リーグ戦におけるチーム得点王として。そのプライドをかけて、そんな中途半端な力を発揮しきれない試合を続けるわけにはいきません。
アマチュアだからと言ってそれだけでプロより力が無いと決まっているわけではない、勝つと決まっているわけではないことは、先の苦戦で嫌ほど思い知ったはず。
相手がどうあれ、まず自分たちがしっかりと結果につながるサッカーができないことには、勝利はおぼつかない。身をもって経験したはず。
だったら。
ここでしっかりと、プロとしての矜持を示す必要があります。
そのために必要なのは、ゴール。チームに勢いをもたらし、勝利を手繰り寄せる得点。
プロらしくといっても、なにも華麗なプレーでなくてもいいのであって。ストライカーとしての役割をきちんと果たし、チームを勝利に結びつけること。その使命を全うすることこそが、プロとしての在り方を示すことともなるはずです。
持てる力を存分に発揮してほしい。そう願います。

確かにJ3クラブはJリーグのなかでも末端でしょう。しかし、だからと言ってプロとしての意識が低くて構わないわけではない。誇りは譲れません。
同じ都道府県代表枠ということで言えば、大学クラブとも同格。ですが、だからこそ示さねばならないのがプロの意地。
その意地を思うように見せられなかった県選手権決勝の汚名返上を期すのであれば。
覚悟をもって挑むその様を、ホームのファン・サポーターに見せつけ、勝利の歓喜を届けねばなりません。
負けたら終わりの一発勝負。言い訳無用の真剣勝負です。
アマチュアだから勝てるわけではない。力を示して上回ったチームが勝つ、その自明の理。
負けてはならない、勝つしかない試合にしっかりと力を出し切って勝つ、その成功体験をチームの自信へと還元していくために。
必勝の気概を、結果で示せ!!
2年ぶりの天皇杯初戦を、文句なしの勝利で飾れ!!

勝たれ!!!富山!!!!!

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