私が子供の頃、日本でトンボをよく見かけました。今でもいますか?
先週の水曜日、午後いっぱい、庭に続く台所のドアを開けっぱなしにしていました。
まだ明るい夕方、ふと気が付くと、庭側の窓際でざざざざざという小さなエンジン音がしています。
大きなトンボでした。
私と同時に気が付いたらしい、ネコのホレイシオが興奮して捕まえようとします。
まずホレイシオを、台所から出して・・・写真に撮った後、救出作戦開始です。
25年以上住んでいるイギリスで、トンボを、この目で見たのはこれで、3回目です!
(あ、「オタマジャクシの育つ池」で、交尾をしている無数の爪楊枝のように細く繊細なエレクトリックブルーのナントカヤンマは別です)
その三回目が、我が家で!
しかもこんなに巨大なの!頭の先から尻尾まで、10センチ足らず。
だいぶ前から、窓の外に出ようと必死で、ガラスに頭を打ち付けてエンジン音を発し続けていたためか、疲れ気味。
ひっくり返って、脚をばたばたしています。
死んだマネ?
ちょっと指で触ると、起き上がってまた低く飛び回ります。
青い瓶の後ろにある窓を開けて外に誘導を試みるのですが、興奮しきって、あいた窓に気が付かない!
刺激するのを中止して、窓をあけたまま、私が台所を出ました。
台所のドアはもちろん締め切って、ネコが入るのも防ぎました。
しばらくして戻ってきたら、静かになっていました。
ああ、よかった、外に出たのね。と思ったら…・
忘れたころの翌日、夕食の時間に、台所を横切った反対側、表玄関側の窓でざざざざざという音がします。
外に出てなかった。
紗のカーテンの向こう側で必死のエンジン音を出して飛んだり落ちたりしています。
今回は、夫がカーテンで追い込んで、開いた窓まで強制的に誘導しました。
窓際で記念撮影。
一瞬ポーズをとってくれたあと、元気いっぱい、高く飛んでいきました。
トンボにとっての24時間はおそらく人生の半分以上に当たるのじゃないでしょうか。
ストレスとともに大変な時間の損失が気の毒でなりませんが、なんとか持ち直して、短い一生を終える前に子孫を残す算段をしてほしいものです。
それと、「トンボの恩返し」。期待しています。
親を助けたお礼にトンボ眼鏡をかけた青年(子孫)がある日 突然 玄関先に現れる・・・などという発想はイギリス人には全くありません。
助けた動物に恩返しをされる物語なんて、そういえばイギリスにはなさそうです。
夫も息子も、「何を言ってるんだ?意味ない」とバカにします。
この善行がお釈迦様の目にとまっって・・・なんて発想ももちろんナンセンス極まりないそうです。
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ちょっと意外です。
どこにどもいそうなのに・・・。
じゃあ、少年たちがトンボ捕りをする、なんて遊びもないんですね?
きっと、恩返し、ありますヨ。
イギリスであまり見ないというのは意外でした。
ブラウントラウトを釣るフライには、トンボをイミテートしたものもあります。
きっと、助けたトンボがやってきて、素晴らしい反物を織ってくれますよ。
あ、機織り機が無いからダメかな。
ところで、独身の与ひょうも機織り機を持ってたとは思えません。つうがねだって買ってもらったんでしたっけ、それとも持ってきた?
そこに言及した昔話がありませんね。
不器用なお母さんのうちは、不格好の布で不格好に縫い上げた着物を着てたんかな。かなわんなぁ...
よく猫がねずみとかモグラを持ってきてくれる、って話を聞きますよね。
トンボが食べかけの蠅とか持ってきてくれても困るなぁ。
自分の羽を抜いて織っていたというのも、伝統クラフトに関して知識のない人による再話の感じです。
自分の羽をどうすんの?
トンボ眼鏡をかけた青年がうちに来て制作してくれるのは、トンボの羽のように薄く繊細なレース編みです。
私が市場にもって行って売る。高額の売り上げは懐に入れる。
うちのネコはほぼ毎日のネズミを捕まえてきて私に見せてから、自分で食べます。どうぞ、といわれても遠慮しますが。