イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

首都、リスボン...ポルトに続いて2度目のポルトガル旅行、いろいろ比較してしまう (写真多数)

2019年09月22日 22時39分31秒 | ヨーロッパ
暑かった!
9月のリスボン滞在記です。



北部の海岸沿いの都市、ポルト Porto に続いて2度目のポルトガル旅行です。

いろいろ比較してしまいました!

3年前にストックポート日報に載せた、ポルトガル北部の都市、ポルト旅行の記事を自分で懐かしく読み返しました。
(実に長い連載記事を載せたものです)

大河、テジョ河 Rio Tejo が 大西洋に流れ込む河口の都市です。




丘の中腹に位置するサン・ビンセント僧院 Mosteiro de São Vicente de Fora からの眺めです。


リスボンはポルトガルの首都です。
機能的には「都市」と呼ぶべき規模なのですが、「町」と呼びたいほどこぢんまりした印象です。

数駅の区間地下鉄を利用したり徒歩で回っただけの私たちの個人的な感想ですが、ロンドンや東京とはけた違いに小さな首都なのは確かです。

「町」全体が急な斜面の上に建設されています。

そう、ポルトにそっくりです。
ポルトも坂を下った一番下に大河、ドウロ河 Rio Douro がありました。
やはり河口の港を擁する港湾都市です。
港の規模はリスボンに比べて けた違いに小さくちょっとした遠浅の漁港ですが。


金融や商業の中心地は河のそばの平坦なエリアに集中しているようです。




町の中心にたつ、びっくり建築物、サンタ・ジュスタのエレベーター Elevador de Santa Justa、てっぺんに展望台がある20世紀初頭建築。
長蛇の列の観光名所だそうです。


1755年にのリスボン大震災で中世や16世紀後の建築物が全壊、当時の最新耐震建築で町ぐるみ再建されたそうです。

18世紀建造の立派な建物がマス目状に区画された道路に均一に並ぶバイーシャBaixa のショッピングエリア(写真を撮りませんでした)の突き当りのアーチ(凱旋門だそうです)をくぐると....

ちょこっと見えている赤と緑の着ぐるみキャラクターはどうやら、何かの「バイ菌」らしいのです。
国際観光地でなんとしたことか、何かの衛生キャンペーンが展開されていました。おそろいのティーシャツを着た保健衛生局の人か何かが便器をディスプレイしてポルトガル語で書かれたチラシを配っていました。


コメルシオ広場 Praça do Comércio.


川岸に下りる段々があります。




☝ものすごく暑いのに、分厚いラシャのケープを着こみ、白いシャツに黒いネクタイで正装した男女の若者の一団がリーダー格の男性に唱和して応援団のように大声でスローガンのようなものを連呼していました。

3年まえの春にポルトでも黒ケープの大学生の一団を見かけました。
大学生のようです。ポルトの黒ケープ団は、ポルト大学の卒業生だということでした。
この9月のケープ姿の大学生はどうやら名門 リスボン大学の新入生らしいのです。夫がその場で知らない人に聞いて仕入れた情報です。
新入生歓迎式典/入学式のような儀式のようでした。

その後、黒ケープの新入生と、おそろいのティーシャツ姿の先輩学生を街なかで連日見かけました。どこでも応援団のように何ごとか大声で連呼していました。

ポルトガルの大学の習慣などに詳しい方、何ごとなのか教えてください!


11世紀の古城、サン・ジョルジュ城 Castelo de São Jorge をどっしり、といった感じでてっぺんにいただく急坂エリアは、大部分が大震災時の倒壊を免れたそうです。




キルトをはいた男性はリスボン大学の新入生のようです。黒いケープを(暑いから?)たたんで肩にかけています。スコットランドからの留学生でしょうか。


驚きの屋外エスカレーター



17世紀以前から残る建物や、それ以後に建て替えられた建物は都市計画も耐震企画も何もかもどうでもいい、といった感じで好き勝手なスタイルでごちゃごちゃ詰め込むようにアレンジされています。


サン・ジョルジュ城 からの眺めです。





サン・ビンセント僧院の屋上からの展望です。

そういうところもポルトそっくりだと思ったのですが、やはり町の規模はリスボンの方が格段に大きいわけです。
ポルトのようにすべての坂道を下ると河べりに着く、というわけではなく、町中不規則に高低がありました。

河に向かっているはずなのにいったん急な坂道を上がったり....最終的にはまた下りて...混乱しました。

陶器のタイルが表面に張られたポルトガル特有の古い建築物もいたるところで見られました。


...ポルトには両側の家々すべてがタイル張りの通りが多数あり、強烈な街の個性(観光ポイント)を作り上げていたのですが、リスボンのタイル張りの建物はポツン、ポツンと点在しています。
家々が競う個性が楽しめます。




忠犬が伏せて待つ、坂の途中の肉屋。


中央のこんもりした部分がお城なのですが、わかりにくいですね。




坂の途中で、びっしりと続く建物が途切れたスペースにある、古くから展望スポットとして有名らしい狭い庭園、Jardim de Sao pedro de Alcantana 。
思いっきり失望しました!
この下に幾何学的な造形の 小さな花壇の並ぶ 細長い遊歩道のような場所がある2層になった公園なのですが、工事中で下に下りられないばかりか 視界を遮る見苦しい金網!!
夫は金網を蹴るふりをして、「憤慨している僕の姿を写真に撮れ」と言いました(撮りました)


木も怒っています。


坂の町の名物、ケーブルカー。




ケーブルカーはポルトにはありません。

ストリート・アートにも期待していたのですが...
書きなぐった「タギング」(自分の名前やグループ名などを独自の書体で書き残す落書き)風はやたらに見かけました。



ポルトやバルセローナに比べると質は今一つだったような気がします。

ちょっといいのもいくつかありました。


観光客に大人気のケーブルカーの車体のペイント、ちょっとえぐいですね。


一般市民の日常の公共交通機関として町中を走るトラムをいたるところで見かけました。


絵葉書の写真やお土産物のモチーフとしても大人気。
乗る機会を逸しました。残念です。

ケーブルカーはほんの5分間ほどの一路線、乗りました!


リスボン、明日に続きます。


リスボンに4泊5日は贅沢な日程のようにきこえますね.

夜の8時近くに到着、リスボン市内のホテルにチェックインしたら9時過ぎです。
最初の日はホテルおススメの地元レストランで夕食を食べて終わりました。(おいしかったです。スペイン、ポルトガルでは9時、10時の遅い夕食は普通みたいです)

帰国便は午後早く、最後の日は朝のうちに空港に向かったため、正味の滞在は3日です。

ヨーロッパ内を頻繁に行き来する「エアバス」利用の宿泊つき格安航空券だと時間を選べず、最初と最後の日がほぼ滞在日数に入らない日程になることが多いのです。
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1 コメント

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夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2019-09-25 15:23:09
江里さま
  やはり ブラジルの 宗主国だけあって

ブラジルが ポルトやリスボンの copyだと

言う事が 良く分かります すばらしい レポートで

有り難う ございます 

 30年以上前に 
ブラジルに5年程おりましたので 

懐かしく 見させて頂きました

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