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豪さん、散歩終わりましたよ

2017年11月10日 | 雑記帳
 今週の「プロフェッショナル仕事の流儀」は、「大相撲 裏方スペシャル」と題して、行司、呼び出し、床山の各々のトップを取り上げたものだった。伝統的かつ序列の厳しい世界にあって頂点に立つ人たちに共通して語られるのは、やはり「信念」だ。才能の有無はともかく愚直に重ねることでしか得られない地位だ。


 スポットの当たりにくい仕事のように思うが、国技館にいくと行司や呼び出し個人に対する声援が聞こえたりして面白い。確かに相撲中継でも見続けていると、それぞれの癖がわかったり、なんとなく好みの声や裁き方なども感じたりするものだ。そうした表面に出ない苦労や実生活など、目の付け所はなかなかだ。


 立行司のプレッシャーとはいかほどだろうか。番組でも取り上げられた一昨年の「差し違え問題」は確かに記憶がある。一口に「責任」と言っても、「本身(本物の刀)」を受け継ぐ者に課せられる重さはなかなか想像がつかない。どんなに盛り上がる取組であっても「冷めた目で」と語った式守伊之助の顔は迫力があった。


 先週たまたま見たBSフジで「感動!大相撲がっぷり総見」という番組も放送されていた。民放ゆえなのか、MCとして登場した朝日山親方(元・琴錦)はずいぶんと口がなめらかで、驚いてしまった。あんな調子で相撲が語られることはめったにない。社交性が高く、物怖じせず面白いが、ちょっとだけ軽くも感じる。



 口がなめらかと言えば、本県出身の豪風も負けないが、なんとこの番組で「豪さんぽ」というコーナーがあったことに驚いた。コミュニケーション能力の高さが証明(笑)された。その個性で相撲を盛り上げてほしい。もっとも勝負には関係ないが…。いよいよ日曜から九州場所。真の意味での「大相撲」を期待している。