スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京スプリント&平板な意味

2020-04-09 19:07:24 | 地方競馬
 昨晩の第31回東京スプリント
 ヤマニンアンプリメとエポックはタイミングが合わず1馬身の不利。最内からジャスティンが即座にハナへ。2番手にコパンキッキング,3番手にノボバカラとなりました。4番手はキャンドルグラス,ブルドッグボス,サブノジュニアの3頭でここまでは一団。2馬身差でウインオスカー,マッチレスヒーロー,ヤマニンアンプリメの3頭。2馬身差でヌーディーカラー。ダノングッドがその後ろで直後にはエポック。ナイトフォックスは大きく離されました。残半の600mは34秒7のミドルペース。
 3コーナーを回っても前の3頭の順位は変わらず,内を回ったサブノジュニアが単独の4番手に。直線に入るとジャスティンが2番手を一旦は離し,コパノキッキングはここで一杯。ジャスティンとコパノキッキングの間を突いたサブノジュニアが2番手に上がって前を追いましたが,最後は同じ脚色となり,鋭く逃げ切ったジャスティンが優勝。サブノジュニアが1馬身4分の1差で2着。ノボバカラの外から伸びたキャンドルグラスが2馬身差で3着。キャンドルグラスの外から追い込んできたブルドッグボスがクビ差で4着。
 優勝したジャスティンは前走のオープン特別から連勝。重賞は初勝利。3走前に3勝クラスを勝ち,オープン初戦は7着。これはもまれた影響が出たもので,前走はスムーズに先行して3馬身半差の圧勝でした。このようなタイプですから,内枠に入ったことは不安要素でしたが,逃げることで克服する形に。コースを1周する競馬がどう出るかは分かりませんが,馬群がばらけやすい交流重賞への適性は高いかもしれません。ただしスムーズにいかなかった場合は大敗もあるタイプとみておくべきでしょう。父はオルフェーヴル。はとこに2017年に黒潮盃を勝ったブラウンレガート
                                        
 騎乗した坂井瑠星騎手と管理している矢作芳人調教師は東京スプリント初勝利。

 僕がここでいう実践というのが平板な意味であるというのは,価値判断をまったく含まないという意味です。いい換えれば僕は,何らかの思想なり哲学なりが規準とされたとき,その規準からなされる行為なり行動なりのすべてを一括して実践という語でここでは示すということです。ですからそうした実践の結果effectusがどういった現象を発生させるかということはいっかな考慮しません。それは喜びlaetitiaを齎す場合もあり得るし,悲しみtristitiaを生じさせる場合もあるでしょうが,そこから発生するのが喜びであろうと悲しみであろうと,同じ意味でここでは実践というということです。これは他人に対してということを意味するだけでなく,自分に対してということも含みます。いい換えれば,スピノザの哲学では第四部定理八により,意識される限りでの喜びが善bonumと認識され,同様に意識される限りでの悲しみが悪malumと認識されるのですから,それが善と認識されようと悪と認識されようと,ここでは同一の意味において実践といわれているのだと理解してください。あるいは別のいい方をすれば,それが善であるのか悪であるのかということを考慮の外において,ここでは実践といっているのだと理解してください。
 アルチュセールLouis Pierre Althusserの政治的立場の選択は,マルクス主義を規準とした,上述のような意味での実践であったと僕は解します。そしてその政治的立場は,スピノザの哲学によっても正当化することができる,あるいはスピノザの哲学をその政治的立場の基礎付けとして採用することができるとアルチュセールは考えていたのだと思います。すでに述べたように,アルチュセールにとって実存主義や現象学はブルジョアジーの哲学であるのと同時に,ドゥサンティJean-Toussaint Desantiに対する批判から理解できるように,意味の源泉として自我すなわち主体subjectumを立てている思想でした。これは意識としての主体を立てているのと同じことであり,意識の哲学に属します。そしてその意識の哲学の対抗馬として内在の哲学があり,これもすでに説明したようにスピノザの哲学というのは内在の哲学が最も徹底されたものですから,アルチュセールがそのように認識したこともまた,当然であったろうと僕は考えます。

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