スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京成盃グランドマイラーズ&限定と否定命題

2014-06-18 19:12:45 | 地方競馬
 古馬によるマイル南関東重賞,第17回京成盃グランドマイラーズ
 発走直後にケイアイサンダーが外側によれ,数頭が影響を受けたように思われます。内だったので被害を受けなかったセイントメモリーの逃げ。逆に外だったために被害を免れたトーセンアドミラルが並ぶようにぴったりとマーク。その後ろは少し離れてガンマーバーストとアーリーロブストで併走。また少し離れてトラバージョ。ソルテがその後ろ。前半の800mは49秒1のミドルペース。
 前の2頭は後ろと一定の距離を保ったまま4コーナーに。ここではトーセンアドミラルの方が手応えがよく,直線に入ると先頭に。そのまま抜け出して1馬身半差で快勝。外から脚を伸ばしたソルテが2着。逃げたセイントメモリーがクビ差で3着。
 優勝したトーセンアドミラルは昨年11月のマイルグランプリ以来の南関東重賞3勝目。コースこそ違えすべてこの距離でマークしているように,マイルの適性が高いようです。マイルグランプリを勝った後,半年の休養があり,前走を叩いて状態面もアップしていたのでしょう。この距離では今後も目を離せない存在だといえそうです。父はキングカメハメハ。半兄に2007年のアーリントンカップと2008年の函館記念を勝ったトーセンキャプテン。Admiralは提督。
 騎乗した船橋の川島正太郎騎手は1月の船橋記念以来の南関東重賞制覇。グランドマイラーズは初勝利。管理している船橋の川島正行調教師は第6回,10回,15回を制していて,2年ぶりのグランドマイラーズ4勝目。

 動物と馬との関係からして,動物がひとつの種となる場合には,その種を構成する類によって限定されるということは目に見えています。たとえば生物という概念がそれで,確かに動物は生物によって限定されるでしょう。ただ,この関係は,類例としてはもう不要です。
 生物という種の概念を,動物のように類として構成する別の概念,たとえば植物だったらどうでしょうか。動物は植物によって限定されます。そしてこのことは,一般的に該当します。たとえば動物という類をひとつの種として構成する馬は,馬と同じように動物という類を構成する別の種,たとえば猫によって限定されるといえるからです。
 そこで今度はこの場合の命題がどのように構築されているかを確認します。動物は植物ではないという命題は真の命題です。馬は猫ではないという命題も真の命題です。それでは各々の命題の主語と述語を入れ替えたらどうなるでしょう。植物は動物ではない。これは真の命題です。同様に猫は馬ではないも真の命題です。
 次に,動物は植物によって限定されますが,植物もまた動物によって限定されていると考えなければなりません。同様に馬は猫によって限定されていますが,猫も馬によって限定されているのです。
 これらの条件から,限定と否定命題の相関関係のありようが理解できます。
 まず,AはBではないという命題が真の命題であり,BはAではないという命題が真の命題であるなら,AはBによって限定されますし,BもAによって限定されます。いい換えればAとBは相互に限定し合います。
 しかし,AはBではないという命題が真の命題でも,BはAではないという命題が偽の命題であるならば,AとBは相互に限定し合うことはありません。AがBを限定し,BはAに限定されるという,一方的な関係が存在するだけです。
 なお,AはBではないもBはAではないも偽の命題であるなら,AはBであるもBはAであるも真の命題です。この場合,AとBは同一であるか,概念として分けられるかのどちらかです。第二部定義二の事物とその事物の本性とか,第二部定理四九系の知性と意志がそれに該当します。
コメント
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