スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

グランドマイラーズ&表象像と意志作用の結論

2010-06-09 19:20:28 | 地方競馬
 今月から船橋競馬も薄暮開催に突入。メーンは今日のグランドマイラーズ。チェレブラーレは除外となり,13頭でのレース。
 先手を奪ったのはディアーウィッシュ。ヴァイタルシーズが2番手で,ブルーラッドとトーセンアーチャーは中団,ルースリンドは後方。前半の800mは47秒6のハイペース。
 稍重馬場ということもあり飛ばした前もなかなか止まらず,直線に入るとヴァイタルシーズの方がついていけなくなり,自然と引き離す形になったディアーウィッシュがそのまま鮮やかに逃げ切って優勝。向正面から早めに動いたトーセンアーチャーがゴール前でヴァイタルシーズを捕まえての2着。ヴァイタルシーズが3着。
 優勝したディアーウィッシュはJRA3勝で今春に南関東転入。初戦2着の後,連勝。ここは格下でしたが,勝算あっての挑戦ということで,見事に結果を出しました。同じ転入馬のトーセンアーチャーにはJRA時代での実績では足元にも及びませんが,斤量差もありましたし,南関東の水が合うという部分もあるのでしょう。父はクロフネ
 転入後はずっと手綱を取っている川崎の今野忠成騎手は今年は1月にTCK女王盃を勝っています。このレースは初制覇。南関東で管理しているのは船橋の出川克己調教師。2005年以来のグランドマイラーズ3勝目となりました。

 僕たちが排尿我慢するような意志作用と排尿という運動を我慢している自分の身体の表象像,そして排尿という運動をなしている自分自身の身体の表象像とその肯定としての意志作用,さらに尿意を感じていない場合にでも僕たちがトイレに行くことを意志する際のその意志作用とそうした身体の表象像,そして最後に尿意を感じることによってトイレに行くことを意志する場合の意志作用とこの場合の自分の身体の表象像と,よっつの具体例を経験的な観点から考察してきたわけですが,いずれの場合にも,これらの表象像とそれを肯定,あるいは意識のレベルにおいては場合によってはある否定として認識されるような意志作用とは,一方がなければ他方が,しかし他方がなければ一方が,あることができないような関係にあるのであって,つまるところそれらは同一の思惟の様態にどのような観点から注目しているのかという差異があるだけであるという結論を得ることができました。
 スピノザがいうように,たとえ混乱した観念であったとはしても,もしも僕たちの精神のうちにそうした観念が主に表象像として生じるのであれば,それを肯定ないしは否定するような意志作用が必ず含まれているのであって,しかもその意志作用は,その表象像をなにがしかの意味での力という観点からみたものにすぎないということは,この考察によって十分に補完することができたと考えます。
 なお,ここで具体例として挙げたものはすべからく表象像,すなわち混乱した観念であるわけですが,十全な観念の場合にも同様の関係があるということも,スピノザが意志作用という思惟の様態をどのように定義しているのかということに十分に注意するなら,やはり同様の観点から経験的に補完できると僕は考えています。というよりも,十全な観念に関してこのことを証明することは,十全な観念と混乱した観念というふたつの観念の性質から考えると,混乱した観念あるいは表象像の場合に関してこれを考えるよりも,たぶんもっとずっと容易であるだろうと思います。そこでこの考察の最後に,考察自体の主旨とは少しばかり離れてしまう側面はあるのですが,人間の精神のうちにある十全な観念の場合に関して,まずは一般的な観点からこれを証明してみようと思います。
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