スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

熊本記念&逆の推測

2010-01-12 18:53:47 | 競輪
 競輪グランプリを優勝した海老根選手の新年初出走となった熊本記念は今日が決勝(動画)でした。並びは鈴木に香川,武田-中村の茨城栃木に西田,海老根-望月の南関東,吉田-藤野の西日本。
 スタートは鈴木が取って前受け。3番手に海老根,5番手に武田,8番手から吉田の周回。残り2周のホームから吉田が上昇,バックで鈴木を叩くと,吉田ラインを追った武田が打鐘から発進。しかしホームでは吉田が突っ張って先行。武田はうまく3番手に入りました。海老根の内で包まれる形になった鈴木がバックにかけてインを3番手まで上がっていきましたが,外になった武田が捲り発進。西田は離れましたが茨城栃木のふたりで捲りきり,後ろをぶっちぎっての直線勝負。寄せつけなかった武田が優勝で中村が2着。3着には鈴木追走から直線で外に出た香川。
 優勝した茨城の武田豊樹選手は昨年はオールスターなど,グレードレースの優勝はビッグばかりで,記念競輪は一昨年9月の取手記念以来となる久々の優勝。当地は一昨々年の記念競輪を制しています。うまく3番手に入れたのが最大の勝因でしょう。ゆっくりめの発進であったとはいえ,熊本の長い走路で後ろを寄せつけなかったのですから,かなり強い内容であったと思います。

 シックデイに血糖値が上昇することを,因果論で示すならば,体調の悪化が原因であり,血糖値の上昇というのは結果であるということになります。しかし,僕たちは,自分の体調が悪化している,あるいはそこまではいかなくとも,自分の身体に何らかの異変が生じているということについて,必ずそれを意識できるのかといったら,そんなことはありません。そこで僕のように血糖値測定を日常的に行っていますと,結果の方から逆に何らかの原因があると疑うようなことが起こります。
 最近の具体的な実例をひとつ挙げてみましょう。
 12月17日の朝,106㎎/㎗と良好であった血糖値が,昼食前には336㎎/㎗と急激に上昇しました。夕食前は計測しなかったのですが,就寝前も274㎎/㎗。その後,計測するたびに200㎎/㎗を超え,これが19日の夕食前の229㎎/㎗まで続き,この日の就寝前の80㎎/㎗から再び落ち着くようになりました。
 この間,僕が自分の体調についてどのように感じていたかというと,実は健康時とまったく変わりありませんでした。したがって生活自体も,とくに何も変わらなかったのです。しかし,これだけ血糖値が高騰したということは,実際には僕の身体に何らかの異変が生じていたのは間違いないところだと思われます。もちろんこうしたときも,自分ではシックデイと意識しているわけではありませんが,血糖値の上昇に合わせて,注射するインスリンの量を増やすという対策は講じます。
 実際にはこうした推測というのは,方法論でいえばスピノザが否定する帰納法にあたりますし,第一部公理四から考えても,僕の精神のうちにはある混乱した観念が生じているのにすぎません。しかしこのことは,少なくとも身体の状態に関するあるサインにはなるわけですし,またこのように高血糖の状態が持続するような間は,自然と普段以上に自分の健康面に関して留意するようになります。日常的に血糖値の計測を行うことは,糖尿病の患者にとって,単に良好な血糖値をコントロールできているかどうかを確認するだけでなく,このようなメリットもあるといえると思います。
コメント
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