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『仕事をしたつもり』(海老原嗣生)

2012-03-12 21:09:44 | 読書日記
 「何も考えずみんなと同じように「仕事をしたつもり」でいれば、楽だし、
失敗してもとがめられることはないし、仕事として認められるし、お金もたくさん貰えるし、
頑張っているように思わせることもできる」

 その対応策は次のとおり。

 「まず、「仕事をしたつもり」を半分にする。残りの半分は「仕事をしたフリ」をする」
 「そして、残りの半分の時間を、真剣に考えることに費やす」

 耳の痛い話が盛りだくさんである。
 確かに「仕事をしたつもり」でいることに、思い当たるふしが多々ある。
 
 考えることを止めたら、進歩はなくなる。
 物事の本質・目的を常に意識しないと。

 作者の言葉は確かに心に響くのだが、「仕事をしたつもり」でいることが
外からの批判をかわすために必要なことも事実。

 現代の社会・マスコミの風潮は、人のアラを捜すことには非常に敏感。
後から、責任者を捜しだし、ミスを指摘する。
 そんな社会では、「仕事をしたつもり」でもしないと生き残っていけない。
 無責任社会の中で生き残る術であることは確かだ。

 この作品のように、毅然とした態度で生きていくことは難しいが、
人間らしい生き方をする上で大事なことなのかもしれない。
 


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