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群馬の田舎から情報発信!

『ハゲタカ』(真山 仁)

2007-03-31 11:43:22 | 読書日記
 外資ファンドが舞台となって、「ハゲタカ」という表題が付けられていると、外資が日本企業を喰い散らかすといった、感情的な外資バッシング、あるいは、村上ファンド事件のように、何か利益至上主義による、日本企業買収といったファンドバッシングがテーマとなっているのかと思ってしまいます。

 が、本を読み進めると、単なる外資ファンドバッシングではなく、金融・企業再生の世界で戦うビジネスマンの人間模様が、生き生きと描かれていて、ぐいぐい小説の世界に引き込まれます。
 
 外資のファンドや投資銀行が日本企業買収で火花を散らす場面は、実際にあった買収劇を思わせる部分もあり、興味深かった。

 ファンドも人からお金を集めて運営している以上、利潤を追求するのは当然のことであり、日本企業もこれまでの馴れ合いの関係を見直す時期に来ているのかもしれません。

 そして、企業買収の分野では、そして全てのビジネスに共通すると思いますが、成功するために最も必要なものは「情報収集力」とその情報を有効に使う「情報活用力」ではないかと改めて感じさせられました。

 最後はビジネスからちょっと離れて、壮大な人間としての生き様が語られていて、この後、どのように展開していくのか、続編が楽しみです。

横浜中華街「珠江飯店」

2007-03-31 11:00:38 | Weblog
 なぜか思い立って、横浜まで遊びに行ってきました。

 横浜と言えば、中華街。ということで、ランチを食べに中華街に出かけました。が、かなりの人出。

 当てが無かったので、中華街大通りにあり、ランチをやっているということで、「珠江飯店」さんに入ってみました。

 手頃なコースのランチメニューがなかったので、一品料理を注文。
 写真は五目やきそばとあんかけチャーハンです。やきそばはちょっと脂っこすぎる気がしましたが、あんかけチャーハンは絶品でした。程よく具材がからまったあんの下にはパラパラのチャーハンが。チャーハンだけでも美味しいと思います。

 横浜在住の知人が以前こんなことを言っていました。「中華街での食事で”はずさない”コツは、やきそばかチャーハンを注文すること。この2つはどこの店でも美味しい。そうすれば、ほとんど”はずす”ことはない。」

 せっかく横浜まで行ったのですから、いろいろなものを食べたいとは思いますが、今回はあんかけチャーハンで大満足でした。

「しんか家」のテイクアウトうどん

2007-03-24 19:25:59 | 群馬グルメ
 今日は久しぶりに、前橋市日吉町にあるテイクアウト専門のうどん屋さん「しんか家」の「ひやしたぬきうどん」を食べました。

 うどんの量、具の豊富さ、ともに申し分なく、満腹になります。とても500円とは思えない満足感です。

 決して分かりやすい立地場所ではないのに、お客さんが次から次へと来るのですから、固定客がしっかりいるのだと思われます。

 私はまだうどんしか買ったことがないのですが、店内には、サラダやヒレカツまで売っています。

 お客さは「ゆでめん」を買っている人が多い気がしますが、個人的にはやはり「ひやしたぬき」がお勧めです。

 

「根岸屋」のおはぎ

2007-03-21 18:21:54 | 群馬グルメ
 今日は春分。
 春分と言えば「おはぎ」。

 ということで、桐生市の錦桜橋近くにある「根岸屋」さんでおはぎを購入してきました。

 ひとつひとつが大きく、食べ応えがあります。しかし、甘党の私は2個でもいけます。

 「根岸屋」さんはおはぎの他にも、大福が有名らしい。しかし、今日はおはぎ作りに忙しいせいか、大福は売り切れていたので、次回の楽しみにしたいと思います。

「ぶーたぶーた」の豚丼

2007-03-18 20:32:01 | 群馬グルメ
 最近、前橋は豚肉で”まちおこし”をしようとしているらしい。
 とある雑誌(チラシ)でとんとん汁などと一緒に、こちらのお店「ぶーたぶーた」さんを見つけ、早速出かけてみました。

 場所は、天川大島の交差点近くで、東部バイパスから曲がってすぐにあります。

 店に入ると特にメニューらしきものはテーブルになく、壁に「並盛」「大盛り」「特盛」の3種類の貼紙があるのみ。
 よく分からないので、「並盛で」と注文してみました。

 まつこと15分ほど。目の前にどんぶりが運ばれてきました。

 いわゆる牛丼とは違い、タレに付けられ、ちょっと厚めに切られた豚肉を網で焼いたものが、ご飯の上にびっしりと敷きつめられたどんぶりです。(焼肉を白いご飯のうえに敷いて、少々のタレを上からかけたようなもの。)

 さすが、ワンメニューしかないだけあって、美味しかった。肉の量も十分あり、「肉を食べた!」という満足感も十分です。

 豚丼というと北海道というイメージがありましたが、前橋でも十分やっていけるのではないでしょうか。

 とは言え、豚肉と言えば「とんかつ」かもしれませんが・・・・。

 テイクアウトもやっているようなので、今度は家族へのお土産に買って帰ってもいいかなあ。

 ※写真のアングルが今一で、美味しそうでないけれど、本物は美味しかったですよ。

『不都合な真実』(アル・ゴア)

2007-03-13 23:01:54 | 読書日記
 元アメリカ副大統領の地球温暖化に関する書である。

 地球温暖化をめぐるありがちな10の誤解
①人間が地球の気候変動を引き起こしているかどうかに関して、科学者の意見は一致していない
②気候に影響を与える可能性のあるものはたくさんある。だから、二酸化炭素だけを取り出して心配すべき理由はない。
③気候とは、時の経過とともに自然に移り変わるものだ。たから、私たちが今見ている変化はどれも、自然の周期の一環にすぎない。
④オゾン層の穴が地球の温暖化をもたらしているのだ
⑤温暖化について、自分たちにできることはない。すでに手遅れだ。
⑥南極の氷床は大きくなりつつある。だから、温暖化のせいで氷河や海氷が溶けているというのは、本当のはずがない
⑦地球温暖化は良いことだ。なぜなら、寒さの厳しい冬がなくなるし、植物の生長も早くなるから。
⑧科学者が記録している温暖化とは、単にヒートアイランドの影響であって、温室効果ガスには何ら関係が無い。
⑨温暖化の原因は、20世紀初めにシベリアに衝突した隕石である
⑩気温が上がっていない場所がある。だから、温暖化なんて嘘っぱちである。

 こららの誤解を丁寧に解いてくれています。
 
 グラフや写真などビジュアル的なうったえ方がうまい。例えば、折れ線グラフは数値の表記などなく、単に線がアートのように描かれた図もあります。
 科学的な論文ではなく、もともと私のような素人が環境問題に気づき、考えるようになることを主眼とした啓蒙の書である。この本を読んだ後、自分で現状を調べ、環境保護のために何をしたらいいか考えるようになればいいのでは。巻末には、自分で行動する時に役立つサイトの紹介まであります。

 ちょっと、ゴア氏の共和党・ブッシュ政権批判が多く、政治色が強い気がします。
 しかし、私たち個人個人がやれることもたくさんありますが、”政治”が決断すべきことも大きいということでしょうか。

 地球温暖化問題は遠い未来の危機ではなく、目の前の危機であること。したがって、皆がすぐに、自分でできることから行うことが大事。そのためには、正確な現状認識と、とるべき具体的行動を知ることだ必要。自分の生活もよく見直せば、二酸化炭素の排出を抑制する方法はたくさんあるものなのですねえ。

今年最初の渓流

2007-03-11 22:56:41 | フライフィッシング
 今日は、一日予定のない日曜だったので、今シーズン最初の渓流釣りへ行ってきました。

 朝から雨が降る最悪のコンディションの中、いざ沼尾川へ。
 「こんな雨の中は辛いよなあ~」と弱気になりかけたところ、川に入渓しようとしている釣り人を見つけ、「やっぱり釣りをしなければ!」と、釣りをしてきました。

 雨は8時頃にはあがったのですが、風がひどかったです。キャストしようにも、うまくいかず、すぐにフライがからんでライントラブルとなってしまいました。
 釣りをしていた時間の半分ぐらいはラインの修正をしていた気がします。雨も辛いけど、突風もついらです・・・。

 ということで、当然のことながら釣果はゼロ。

 今度は晴れた日に雪辱を晴らしたいと思います。

「けやきウォーク」に行ってきました

2007-03-10 20:18:22 | 群馬Today
 前橋駅の南、旧ダイハツ跡地に「けやきウォーク」がオープンしたとのことで、早速出かけてみました。

 ショッピング街は、高崎のイオンよりちょっと小さい気がしますが、それでも広い。屋内駐車場に車を入れると、どこに置いたかキチンと覚えていないと、迷ってしまいそうです。

 中に入ると、すごい人出。この集客力はすごいの一言。
 最近のモールはどこも同じかもしれませんが、一つの街ですね。ぶらぶらと専門店街をウインドウショッピングしながら歩き回り、疲れればちょっと喫茶店でコーヒーでも飲む。お腹がすけば、チェーン展開している有名店で食事もできる。一度、車でこの”街”に入ってしまえば、快適に数時間過ごせるようになっています。

 こんな新しく、キレイでオシャレな”街”が突如前橋に出現すると、どのような影響を周辺に与えるのでしょう?
 同じような品揃えをしている既存店はかなりのダメージだろうなあ。
 でも、”街”が歳をとるように、このモールも歳をとるわけだから、20年後、30年後に、このモールがどのような形で歳をとるのか、ちょっと気になります。地域の財産として、貴重な”街”として、輝きを失わずにいるか、それとも違う形になっているか。

 とはいえ、前橋市に新しい息吹を与えてくれたのは確かです。

うどん「大黒屋」

2007-03-10 20:00:56 | 群馬グルメ
 以前から行ってみたいと思っていた前橋市六供にあるうどん屋さん「大黒屋」に行ってきました。

 インターネットの地図を見ていったのですが、場所が分かりづらく、「まさかこんな細い道沿いではないよなあ~」とゆっくりと車を走らせていると、ごく普通の民家らしき建物に「大黒屋」と看板がかかっているではないですか。

 早速店内に入ると、1時を過ぎているのに、満席。グッドタイミングで席が空いてすぐに座れました。

 ざるうどんを注文して、待つこと10分ほど。先に汁が運ばれてきました。汁は温かい汁で、天カスが浮いていて、タヌキうどん風です。

 さらに待つこと5分ほど。目の前に白い皿に盛られたうどんが運ばれてきました。麺の太さにはバラつきがあり、大胆に切られたのりがいかにも田舎風です。

 食べると、コシが強く、もちもちっとしていて本当に美味しかった。
 家族が温かいうどんも頼んだのですが、やはりざるうどんが美味しかった。ちょっと甘みのある温かい汁が、ちょっと太めの麺にぴったりです。温かいつけ汁でうどんを食べるというのはちょっと珍しいですが、是非試してみてください。

 今日は、天ぷらが売り切れてしまっていたので、今度は是非ざるうどん+天ぷらというメニューでいきたいと思います。

 

『赤い指』(東野圭吾)

2007-03-06 21:25:15 | 読書日記
 ある日、自宅から「すぐに帰ってきて」という電話があり、急いで家に帰ると、庭に少女の死体が・・・
 
 ごくありふれた家庭で抱えている問題。
  ○いじめに遭い、引きこもりがちな子ども、そして親への暴力
○認知症を煩った高齢者の介護の負担
 これらが発端になり、普通の家庭でもすぐに壊れてしまう可能性を抱えている現代の危うさが描かれています。
 
 そして、「家族の絆とは」、「親子の絆とは」を改めて読者に問うています。

 家族・親子は単に一緒に暮らしているだけで成立するものではありません。「家族」「親子」として意識し、そうあろうと努めることで成立・維持されるものです。そして、一度築いた絆はそう易々とは切れないものです。だって、人間は一人では生きていけないから。そして家族・親子で繋がっていると思えるから、精神の均衡を保って、安心して暮らしていけるのではないでしょうか。

重いテーマだけに、何ともやりきれないものがありますが、そんな”壊れてしまった”家族においても、最期に一筋の光が見えたことに、救いがありました。

 良くできた社会派のミステリーに仕上がっています。