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『最新農業の動向とカラクリがよ~くわかる本』(筑波君枝)

2009-05-06 09:01:57 | 読書日記
 農業のことを勉強したくててに取りました。
 「カラクリ」などとうたっていますが、特に農業の暗部をあぶり出そうとしている作品ではなく、現代農業の置かれている状況を幅広い面から解説してくれている作品です。農業を勉強する入門書としては良い本だと思います。

 一口に農業問題といっても様々ある。
 担い手農家問題や後継者問題、農協や農業法人など、農業を担う人の問題。
 農薬や有機農法などといった農業技術の問題。
 米の生産調整などの食料管理問題。
 WTO問題や輸入野菜などの海外との競争問題。
 BSEや鳥インフルエンザなどの畜産問題。
 企業の農業進出と新技術開発。

 農業の三つの特色
①耕作する土地の条件によって栽培できる作物が決まってしまうため、土地の持つ力以上の生産量は期待できないこと。
②気候、降水量、気温、日射量、土質などの自然条件に大きく影響されること。
③農業が食糧生産を行う、人の命を支える産業であること。

 農業を人類が始めたのは1万2000年前ぐらいからだとのこと。そこから工夫に工夫を重ね、今の農業が成り立っている。
 人々の食をまかなう重要な産業であることは間違いないが、いろいろな問題に直面している。
 国の農業政策が、どのような方向に向かおうとしているのか?
 食の問題と直結するだけに、農業が直面している問題をできるだけ広い人に知ってもらい、国民的議論の中で、今後の農業のあり方・政策を決め、盛り上げていく必要あるのでは。(一般論のコメントしかありませんが・・・)


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