G's HOME日記

群馬の田舎から情報発信!

2008年マイベストブック

2008-12-31 12:24:14 | 読書日記
 2008年も今日で終わり。

 このブログ(読書日記)で2008年に取り上げた本・作品は80冊。

 ビジネス部門の今年の特徴はと言えば勝間和代さんでしょう。今や様々なメディアで引っ張りだこの経済評論家。コンサルタント業界の手法を分かりやすく解説してくれました。フレームワークという概念を初めて学んで、目からウロコ状態でした。出す作品出す作品、皆ヒットしていますので、今後の作品も楽しみです。
 もう一つはユニークな自己啓発本「夢をかなえるゾウ」。自己啓発本の枠を超えて、読み物としても秀逸でした。

 マンガ部門は文句なし「20世紀少年」。マンガで「ここまでできるのか」とびっくりしました。読者がページをめくる動作まで計算し尽くされているのではないかと思うほどの完成度です。

 小説・ミステリー部門では、垣根涼介氏や貴志祐介氏など、初めて読んだ作家の作品も面白かったし、東野氏などの作品も面白かった。
 今年の1冊と言えば、「聖女の救済」でしょうか。どうしても最近読んだ作品の方が印象が深いということはあろうかと思いますが、人間の心理をも利用した新しいトリックに驚かされました。
 あと忘れてはいけないフロストシリーズの最新刊「フロスト気質」。やはりフロストシリーズは面白い。続編が楽しみで楽しみで・・・。

 そして2008年最大の事件はアメリカ人作家のマイケル・クライトン氏が亡くなられたこと。氏の最新刊をいつも楽しみにしていた私にはショッキングな出来事でした。新しい作品ごとに、新しい世界を深く・鋭く描いていて、その勉強量やすごいものだったと想像されます。「本当に楽しい作品をいくつも出してくれてありがとうございました」と言いたいです。

『覚悟のすすめ』(金本知憲)

2008-12-31 10:31:00 | 読書日記
 言わずと知れた、今シーズンの阪神の4番打者、金本選手の作品です。

 「覚悟を決めれば、どんなことでも乗り越えられる」
 「私はいわゆる”ビビり”だったから、努力することを「やめられなかった」という面もある」
 「どうすれば努力し続けられるのか」「ひとつだけ私が大切だと思っていることをあげるとすれば、「目標を持つこと」」

 「男らしさとは外見や雰囲気ではないと思う。それだけでは本質は絶対にわからない。私が男には欠かせないと考えている条件は、「信頼に応える」ことだ。」

 「他人の評価は正しい」「結果を出せば、他人も認めてくれる」

 「私は、日頃の準備が非常に大切だと思っている。私のいう準備とは、「覚悟」と言い換えてもいい」
 「なにかを成し遂げようと考えるとき、大切なのは「どうにもならない状況に陥ったとき、どうするか」「何ができるか」なのである」

 「これまでのプロ野球生活で、胸を張って自慢できることがひとつある。それは、「たとえお金にならないことでも、やるべきことを、全力を尽くしてやってきた」ということだ」

 金本氏は、連続フル出場記録を更新している鉄人ですが、精神的にも自己を厳しく律し続けられる「鉄人」なのだと思います。

 連続出場を続ける。
 優勝する。
 打率を上げる。
 など、それぞれの目標に対し、今何をしなければならないか考え、そのために必要な努力をし続ける。
 まさに“プロ”としてのあるべき姿を見せつけられた気がします。
 最近の若いプロ野球選手が「ゲームを楽しみたい」と言う姿が見えるが、金本氏は間違えだと指摘しています。
 プロ野球は、ファンが見て面白いと思える試合を見せるべきで、ファンの期待の応える成績を残せて初めてプロとなりえるのです。

 阪神での野球の話も多いですが、野球だけでなく、さまざまな人に通じる「プロ論」の作品です。

 

『すべての情報は一冊の手帳にまとめなさい』(蟹瀬誠一)

2008-12-29 16:35:30 | 読書日記
最も効率の良いスケジュール・情報管理の方法とは何か――。

それは、「すべての情報を1冊の手帳にまとめて、一元管理する」ことです。

本書ではそのための方法論を多岐にわたって紹介。
情報を手帳に一元化することで、
「必要な情報を即座に見つける」
「仕事の効率を上げる」
「夢や目標をかなえる」
「お金、人脈を管理する」
……ことが可能になるのです。

 
 ジャーナリストである著者の作品であるため、情報を管理委するための手帳の記入術的な具体的ハウツウ物かと思い購入しました。

 実際は、特別ジャーナリスト向けというわけではなく、一般的な手帳の有効性を説いた作品でした。

 次は、ぜひ著者の具体的手帳の中身を公開するなど、その情報管理術を作品にしてほしいと思います。


『シャングリ・ラ』(池永永一)

2008-12-29 16:17:25 | 読書日記
 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。

 カーボン取引、政府と反政府ゲリラとの戦闘、擬態さらた兵器、4種の神器など、普通なら結びつかない様々なピースを、早い展開で一気にまとめ上げてしまうその筆力。しかも文庫ながら上下1000ページを超える超大作。圧巻です。不思議な小説の世界が「これでもか」というぐらい広がっています。

 2009年にはテレビアニメ化されるとのこと。確かにアニメ向けの作品だと思います。正直私の想像力では、作者の意図している世界を十分に描き切れていない気がしますから、アニメも是非見てみたいと思います。しかし、カーボン取引経済をどのように描くのかしら?小説の緊迫感を出すのは難しいでしょうねえ。

 確かに長編なのですが、読書スピードが上がらず、読了するまでにかなりの日数うがかかってしまいました。小説の世界にどっぷりと浸かりきれなかったせいでしょうか?

『ヒートアイランド』(垣根涼介)

2008-12-07 21:02:44 | 読書日記
 渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防。

 ストリートギャングのヘッド、カオルとアキが主人公ながら、中年の柿沢・桃井のコンビがカッコいいぜ!
 渋谷のチーマーの暴力小説かとも思いましたが、大人でも楽しめるミステリーです。
 
 テンポのいい展開と、渋谷の”熱気”とが不思議な独特の臭いのある小説です。
柿沢・桃井の続編もあるらしいので、さっそく入手しようと思います。
 

『王様の速読術』(斉藤英治)

2008-12-07 20:54:50 | 読書日記
 30分で一冊の本を読むという速読術。
 読書に対する姿勢・考え方を変えることで速読を行おうとするものです。

 最初から最後までしっかりと読み込み、100%内容を理解しようとするのではなく、8割理解できればいいとはじめから割り切ってしまう。(残りの2割まで求めるとそれに費やす努力はさらに2割アップというわけにはいかないから)

 是非挑戦してみようと思います。

 しかし、本の種類は選ぶと思います。じっくり味わいたい小説には不向きだし、内容の難しい(実力に合わない)本はただ読み飛ばすだけになってしまいそうです。
 新書などにはぴったりの読書法ではないでしょうか。

 でも、できるかなあ?

『サラリーマン「再起動」マニュアル』(大前研一)

2008-12-07 20:47:44 | 読書日記
 日本がフリーズしている今こそ自分を磨くチャンスだ!

 ”生存の条件”が非常に低くなった社会では、ファッション、クルマ、住宅などに対する物欲や所有欲がないと、人々の生産活動にドライブがかからない。

 この先、日本企業はぬるま湯で育った”物欲・出世欲喪失時代”の意識と行動を分析して彼らの価値観を的確に把握し、それに合わせてマーケティング戦略、商品戦略、販売戦略を、いやビジネスモデルそのものをゼロから練り直す必要があるのだろう。

 今までに学んだことを一度すっかり洗い流して、新しい旅路に出る覚悟をきめなければならない。

 相変わらずバッサバッサと今の時代を切り刻んでいます。

 本書ではかなり突っ込んだ今後の見通しにも触れていますが、自分の基礎体力をつけることが当面大事だということでしょうか。