Sightsong

自縄自縛日記

アンダース・ガーノルド『Flowers for Johnny』

2016-07-02 10:20:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

アンダース・ガーノルド『Flowers for Johnny』(ayler records、1983・85年)を聴く。

Anders Gahnold (as)
Johnny Dyani (b)
Gilbert Matthews (ds)

『Live at Glenn Miller Cafe』(2008年)も、ウィリアム・パーカーがリーダーの『... and William Danced』(2002年)もそうだったが、アンダース・アーノルドはピアノ抜きのサックス・トリオを昔から好んでいたんだな。周波数の整った音色ではなく、がさがさしたノイズも一緒に吹きだした音色で、汗を流しながらひたすら走るアルトなので、もう痛快である。塩っ辛い音色でもある。

こんな人には音圧の強いベースが合っているに違いないのだ。ここでのジョニー・ダイアニも、ウィリアム・パーカーも。

アーノルドの作品にはayler recordsにはもう1枚聴いていないディスクがあるが(それもパーカー、ドレイクとのトリオ)、このレーベル以外に何か記録を残しているのかな。

●参照
アンダース・ガーノルド『Live at Glenn Miller Cafe』(2008年)
ウィリアム・パーカー『... and William Danced』(2002年)


カート・ローゼンウィンケル@ディスクユニオンJazzTOKYO

2016-07-02 09:19:52 | アヴァンギャルド・ジャズ

御茶ノ水のディスクユニオンJazzTOKYOにて、カート・ローゼンウィンケルのインストアライヴ。

Kurt Rosenwinkel (g)

店の一角で、40人ほどの観客を前にして、カートは「You've Changed」と「Just One of Those Things」の2曲だけを演奏した。早々に終えて、明日コットンクラブでと呼びかけた。

音の粒は大ぶりで固く、表面はつやつやな感じ。それに加え、思いついたままに全部試そうとしているかのように、よくわからない複雑なハーモニーや飛躍するメロディーを次々に開陳した。それも内向きなのか外向きなのかわからない。去年(2015年9月)にVillage Vanguardで観た新トリオと同じ感想である。

そんなわけで、打ても響かない駄目リスナーではあるが、Human Feel 『Galore』にサインをいただいた。ついでにカートに訊いたが、エリック・レヴィス、ナシート・ウェイツとのトリオでの録音をする予定は特にないそうだ。

●参照
カート・ローゼンウィンケル@Village Vanguard(2015年)
Human Feel 『Galore』(2007年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)