詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

Estoy loco por espana(番外篇217)Obra, Paco Casal

2022-10-20 07:33:04 | 谷川俊太郎『虚空へ』百字感想

Obra de Paco Casal
El olor de la tinta china. Olor del aula del colegio, recuerdos...  Tinta china 41 x 28


"Donde el mar  rompe" Galicia, 25 de Xulio.


¿Qué está dibujando Paco?
Al principio me atrajo su obra que representaba el mar, pero no estaba seguro de lo que estaba viendo.
Cuando vi la pintura a tinta, sentí que por fin entendía lo que Paco dibujó.
Paco no dibuja formas. Dibuja los colores que quedan tras la desaparición de la forma. No hay color en los dibujos a tinta. Así que si tuviera que usar otra palabra para describir lo que vi, podría ser "imagen posterior".

¿La tinta pinta un paisaje de la costa? Hay árboles más allá del agua. Unas sombras invertidas se reflejan en el agua.
Es difícil decirlo en esta obra, pero cuando las cosas existen, el tiempo se mueve. La existencia debe cambiar con el tiempo. Lo que vemos es una negociación entre esa existencia inmutable y el tiempo siempre cambiante.
En el momento en que me doy cuenta de esto, estoy bajo una ilusión.
El tiempo no se mueve. La existencia sigue moviéndose, y momento a momento, la forma y la vida siguen rompiéndose. El cuadro de la ola que se estrella y rompe es una buena ilustración de esto. El tiempo no se mueve allí, pase lo que pase. Sigue existiendo.
En esta negociación, el color queda atrás. La forma se rompe, pero el color permanece intacto. El blanco es blanco, el azul es azul, el marrón es marrón.
Para Paco, el color es como el tiempo. Es algo que sigue existiendo sin moverse. Como "imagen posterior".

Todavía no puedo decir lo que quiero decir.
Lo dejo como una nota.

Pacoが描いているのは何なのか。
私は最初、海を描いた作品に惹かれたのだが、私が見ているのは何かわからなかった。
墨で描かれた作品を見て、やっとPacoが描いているものがわかった、と感じた。
Pacoは形を描いていない。形が消えた後も残っている色を描いている。墨で描かれた絵には、色はないのだが。だから、私が見たものを別のことばで言い換えるなら、それは「残像」になるかもしれない。

墨絵は、岸辺の風景だろうか。水の向こうに木がある。逆さまの影が水に映っている。
この絵のなかではわかりにくいが、ものが存在するとき、時間が動いている。時間とともに存在も変化しているはずである。私たちが見ているものは、その変わらぬ存在と変わり続ける時間の交渉である。
そう意識した瞬間、私は、錯覚するのだ。
時間は動かない。存在が動いているのだ。存在は動き続け、その形は壊れ続ける。波にぶつかり、壊れる波の絵を見ると、それがよくわかる。時間は何があっても、そこを動かない。不動である。
この交渉のなかで、色が取り残される。形は壊れても、色は壊れずに残る。白は白、青は青、茶色は茶色。
Pacoにとっては、色は時間のようなものなのだ。動かずに、そこに存在し続けるものなのだ。「残像」として。

私はまだ私の言いたいことが言えない。
メモとして、書き残しておく。

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谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(2)

2021-12-10 11:17:25 | 谷川俊太郎『虚空へ』百字感想

谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(2)

(気配が)

気配が
ある
姿なく
いる気配

夢ではない
すぐ傍らに
いる

歓びが
思い出す
悲しみ

時を
まとった
懐かしいひとの
気配

 「まとう」が「まとった」と「連体形」でつかわれている。「思い出す」も「連体形」である。何かとつながっている、ふれている感じが「気配」だろうか。「歓び」「悲しみ」は入れ換えることもできる。

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