本日、新設された「アサヒビール工場跡地問題特別委員会」の第1回が開催され、冒頭、市長から新しい案が提示されました。
なお、ここから先の話は↓こちらの「図①」↓と一緒にご覧頂くと、分かりやすいかと。
しぶや祐介の市政報告35号×2013年10月発行
というわけで、↑よろしければ是非どうぞ。↑
さて本題。
前市長時代、市は図①の「西宮市の購入希望地(約3.8ヘクタール)」を購入し、病院・体育館・消防署・公園等を整備するとしていました。
新市長が「この計画の白紙撤回!」を公約に掲げて選挙戦を勝ち抜いたことは、先刻、ご承知のところかと。
で今回、新市長が新たに示した内容ですが。
ざっくり言いますと
●図①のうち「病院・体育館・共用駐車場(約2.5ヘクタール)」を一旦購入したい。
⇒もちろん相手がある話なので、先方が同意すれば・・・
という前提付き
※当時の私の試算による当該地の面積は約2.5haでしたが、
今回、市が示した内容によると2.6haとのことでした。
お詫びしたうえで、訂正いたします。
●取得した土地は民間プロポーザル方式による土地利用計画を実行する。
⇒要するに「民間事業者によるコンペにかける」。
という内容でした。
ちなみに、委員会での私からの質問に対して、市長自身が「市が当該地を長期的に保有する考えはない」と明言しています。
今回の提案の内容と意図を、さらに、ざっくりした言い方で示しますと、
●転売を前提に、市(正確には「市の外郭団体」)が土地を一旦、取得する
●それによって、今回取得する土地以外も含めた工場跡地全体に対する行政指導・地区計画制度の効力を強化する
●加えて、議会から、いろいろと指摘があった内容のうち、「立地・規模から見て、凄く重要な土地であるうえ、非常に安い価格であり、ぜひ買っておくべき!」という指摘にも応える
ということになろうかと。
つらつら思いますに。
市長自身が、所信表明演説において
「(別の用途であっても)積極的に市が土地を取得することは考えていません。」
と明言していたことを考えると、「奇手?」的な印象を持つ方は多いかな、と。
私も含め、そこに引っかかる方は大勢いらっしゃることと思うのですよ。
一方で、同様に所信表明演説で述べた
「工場跡地における公共施設の移転整備を目的とした土地の取得は白紙に戻します。」
という部分は、こういう含みもあっての内容だったのか?と思います。
で、その後に続く
「跡地活用は、今後、民間の資金とアイデアを主体に進められることとなります。市は、事業者とともに総合的なまちづくり方策の設計に積極的に関与することで、大規模開発事業による課題を解消しつつ、良好なまちづくりが進められるよう、この問題に取り組んでいきます。」
↑という内容↑を実現することを考えるなら、実は妙手なのか?と思ったりも。
私共は、従来のアサヒビール工場跡地の開発計画に断固、反対してきました。
その主な理由は
●厳しい財政状況の中、市民生活の向上に直結するわけではない大規模公共事業を推進することは、将来の本市財政に大きな負の影響を与える
●大赤字を計上し続けている上、本来、公立病院が担うべき機能を果たせていない市立中央病院の移転・存続に反対
●事業推進に必要な資金を捻出するために、移転した施設の跡地を売却することで、様々な問題が発生することが確実
というところでした。
で、改めて、このへんを、よく考えてみますと。
少なくとも、今回の提案は、私共の従来の主張に照らし合わせて、悪くない内容だと思うのですよ。
もっとも、今日の委員会で飛び交った意見は「前市長時代の計画通り、土地を取得し、公共事業を進めるべき!」というものが、圧倒的に多かったわけですが。
ここから先は議会の対応の問題でもあり、市が提示した内容を先方がのむのか?市が、ちゃんと交渉を進めていけるのか?という問題でもあります。
さて、どうなるものやら。。。
そして、どうしたものやら。
というわけで、引き続き、ご報告続けてまいります。
それでは今日は、このへんで。