なぜだかしらん、個人的に、なつかしの
「3の倍数のときだけアホになる」
世界のナベアツを思い出してしまう
「にしのみや~ 津波 ひな~ん 訓練」についての感想をば。
まず最初の大前提としてですが。
私、こうした大災害を想定して、訓練をしようという考え方自体には、
もちろん賛成です。
が、訓練する以上は、そのあり方を考えるべきだ!
というのは当然のことだと思っています。
で、その観点から、今回の訓練の内容については、
どうにも納得いきかねる部分がありまして。
東日本大震災後、こういった事態が発生した場合の心得として、
とても重要とされるようになった考え方のうち、
私が、すごくパチン!ときているものが二つあります。
その一つは、
『「より早く」「より遠く」「より高く」に避難する』というものであり、
もう一つが、とにかく、てんでばらばらでいいから逃げる!という
「津波てんでんこ」です。
「より早く」「より遠く」「より高く」については、
西宮市HPでも使われていますので、まずは、そちらの引用をば。
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東日本大震災では、大きな津波により、多くの方の尊い命が失われました。
西宮市にも、東南海・南海地震が起こったときには、大きな津波が押し寄せてくることが予想されます。東南海・南海地震は周期的に発生しており、近い将来必ず起こると言われています。
津波から命を守るためには、「より早く」「より遠く」「より高く」避難するしかありません。しかし、どうしても遠くまで避難できない方が、少しでも安全な場所に避難するためには、近くの堅固で高い建物、いわゆる「津波避難ビル」が必要となります。
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ここで明確に述べられているのが、
避難のメインは「より早く」「より遠く」「より高く」避難することであり、
津波避難ビルへの避難は、あくまで「どうしても遠くまで避難できない方」
のための非常手段であるということです。
また、ここに「津波てんでんこ」という考え方を入れるなら。
訓練のメインは、個人個人が、「より早く」「より遠く」「より高く」避難する
ことであるべきだと思っています。
ところが、どうも、今回の訓練は、そうなってはいないようで。
今回の訓練への参加方法は、大きく分けて二つ。
一つは主に自主防災会を通じて、事前に申し込んで参加したメンバーによる
(基本的に)JR神戸線より北への避難訓練。
もう一つが当日任意に参加するメンバーによる津波避難ビルへの
避難訓練です。
でもね、そもそもの話で言うと、「JR神戸線より北への避難訓練」こそが
訓練のメインであるべきだと思うのですよ。
当然、事前申し込みなんかしてない人も含めて、
みんながJR神戸線より北に避難するべきだと思いますし。
ところが、どうも、市が今回実施する訓練では、
むしろ、「津波避難ビルへの避難」がメインに据えられている観が
とても、強いのです。
でもね、それって、本末転倒では???と。
そもそも、HPにも明記している通り、津波避難ビルへの避難というのは
「どうしても遠くまで避難できない方が、
少しでも安全な場所に避難するため」
という、いわば緊急措置的な対応法でしかありません。
これをメインに据えた訓練をするというのは、
「いざという時には、津波避難ビルに逃げるべき!」
と、市が推奨しているという、誤ったサインとして、
受け取られやせんかいな???と、甚だ、不安に思うのです。
この話、もうちょっと、続きがあるので、また後日。
それでは失礼いたします。