続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ツバメの飛来。

2016-04-10 07:45:37 | 日常

 二月の末には日本に飛来するといわれているツバメ、三月に入ると(まだか、まだか)の思いで待っている。

 ウグイスは早くから啼いている。
 でも・・・。

 昨日、あの懐かしい鳴き声を聞いた。
 うちの前の電線に止まって啼いているのは、確かに《ツバメ様》
 我が家のツバメの巣は事情があって無くなってしまったけど、燐家には毎年巣を作っている。シーズン中、一度ならず三度も子育てをした燐家のツバメの巣。

 おかしなことに、そのツバメたちは以前巣のあった場所を確認に来る。再び作るのかと思いきや・・・そうでもない。(残念)
 でも、数年前、玄関ドアの上に作りかけて開閉の衝撃に耐えられず途中で断念したおバカなツバメもいたけれど。

 ツバメが風を切って低空飛行するあの鮮やかさに毎年見とれている。


マグリット『人間の条件』

2016-04-10 07:14:33 | 美術ノート

 『人間の条件』
 人間の条件とは何だろう、改めて問われると狼狽えてしまう。

 生きて在る者は、まず五感に依存している。存在は五感により自覚、証明される。
 絵画(二次元)を見るにあたり必要とされる感覚は、視覚である。
 その視覚は必ずしも真実を感知せず、錯覚の誤認にいたることも無いとは言えない。

 この作品に隠れている人間の条件とは、《真実の探求》ではないか。
 実際に見えることへの不審、疑惑であリ、わたしたちは必ずしもあるがままを認識せず、自分の抱くイメージに無意識に結びつけようとする傾向がある。

 この作品では窓から見える景色を描いて、見える景色と描いた景色が合致するように描かれている。寸分違わず連鎖するように設置、あるいは描写することなどは不可能であるが、創作上においては、あたかも可能であるかのような偽装がなされている。

 これをもって『人間の条件』と題している。
 《あり得ない》と思うことも、《あり得る》と思うことも自由である。
 《人間に許される自由の範疇》を秘かに提示した『人間の条件』である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『銀河鉄道の夜』278。

2016-04-10 06:32:05 | 宮沢賢治

そしてわたしたちの代わりにボートに乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待ってゐるめいめのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。


☆他意を常に図り叙べている。
 真(まこと)の拝(神仏をおがむ)の他意である。
 普く簿(ノート)に二つの文(文章)の化(形、性質を変えて別のものになる)を考えている。


『城』2283。

2016-04-10 06:13:45 | カフカ覚書

たしかまだ四十歳にもなっていないはずなのに、たくさんのしわがあるのですが、どのしわも、扇状に額の前面からまっすぐに鼻のつけ根のところに集まっているのです。あんなしわの寄りかたは、見たことがありませんわ。


☆多くの先祖たちは、冗談(悪ふざけ)なのでしょうか、たくさんの不幸(変転)があるのです。どの不幸も星が真っ直ぐに無遠慮に引き寄せるのです。そんな不幸(変転)は見たことがありません。