能の物語 白洲正子著 講談社刊
一日に一、二話を通勤電車の中で楽しみました。
満員電車の吊り皮にぶら下がりながら、
現実世界と能世界の間を何度も往復して気がつくと上野駅です。
「能」で常に変わらない事は、主人公が現実の人間でない事、
舞を舞う事、最後に祝福されて、もしくは、成仏して終わる事です。
私は、平家ものが特に好きです。
次は、謡曲平家物語を読もうと,会社帰りに本屋に立ち寄り買ってきました。
当分の間、能狂いが続きそうです。
一日に一、二話を通勤電車の中で楽しみました。
満員電車の吊り皮にぶら下がりながら、
現実世界と能世界の間を何度も往復して気がつくと上野駅です。
「能」で常に変わらない事は、主人公が現実の人間でない事、
舞を舞う事、最後に祝福されて、もしくは、成仏して終わる事です。
私は、平家ものが特に好きです。
次は、謡曲平家物語を読もうと,会社帰りに本屋に立ち寄り買ってきました。
当分の間、能狂いが続きそうです。
茶事を学ぶ 堀内宗心著 河原書店刊
茶の心を語っています。
茶の宗匠は文化系の方ばかりかと思っていましたが、
何と京都大学の理学部卒のバリバリの理科系の方でした。
特に「濃茶のたてかた」は、ほとんど科学実験です。
科学的茶道というべきアプローチを見せています。
一般に液体に溶けている物質の分子が大きくなるほど、
これに比例してその粘度が高くなる事が認められています。
このように茶筅を円く使って液を回転させることによって
粘度を高めてゆくということはこの粒子連鎖を生長させる
ということであると考えるのであります・・・
これが科学でなくて一体なんでしょうか?
茶の心を語っています。
茶の宗匠は文化系の方ばかりかと思っていましたが、
何と京都大学の理学部卒のバリバリの理科系の方でした。
特に「濃茶のたてかた」は、ほとんど科学実験です。
科学的茶道というべきアプローチを見せています。
一般に液体に溶けている物質の分子が大きくなるほど、
これに比例してその粘度が高くなる事が認められています。
このように茶筅を円く使って液を回転させることによって
粘度を高めてゆくということはこの粒子連鎖を生長させる
ということであると考えるのであります・・・
これが科学でなくて一体なんでしょうか?