茶の湯 わび茶の心とかたち 熊倉功夫著 中央公論新社刊
を読みました。
この驚くべきで入り口
いわば入ることを拒否する出入り口
を、いったい誰がなぜ作り出したのか。
にじり口の創始者は千利休であった。
・・・我が一炊庵にも八橋庵にもにじり口がありますが
茶をたしなむ人も茶をたしなまない人も
ここから入るのをとても面白がります。
きっと無意識のうちに異世界への旅を
体験するのだと思います。
侘び茶の精神は、実は「もどき」と「やつし」にあった。
侘び茶人は、所詮本物と張り合っても、
唐物荘厳の世界を現出できるはずがない。
そこで東山御物に象徴される世界を「やつし」て
別の世界を作るのある。
・・・超侘び茶人の私は、
ガラクタ茶道具で別の世界を作るしかないと悟りました。