木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

孤篷のひと

2020年02月27日 | 読後記
弧篷のひと     葉室麟著     KADOKAWA刊

茶人小堀遠州の人生が描かれています。
次から次に物語られるのであっという間に読み終えてしまいました。
時代小説って面白いですね!
大寄せの茶会ばかりが行われていますが、
本来、茶会はこういう風に行われるものなんだと思いました。
我が家も改造して小間の茶室を設えたので
茶友との交遊を盛んにしたいと思います。

遠州 享年六十九 辞世は、
きのふといひ けふとくらして なすことも
なき身のゆめの さむるあけぼの

大徳寺の弧篷庵が公開されたら見に行こう!
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茶の湯聚話

2020年02月24日 | 読後記
茶の湯聚話        長生庵 堀内宗完著     講談社刊

お茶を習うということは、一にも修練二にも修練です。

茶道において最も重要なことは、「物を正しく扱う」ということです。
例えば、茶碗を扱う、柄杓を扱う、物を運ぶ、襖を開けたてする、これら全ての「扱い」
ということが、茶道では正しく定められていて、それを実行するように要請されています。

これが習慣以上のものにまで進んだ時に、自分自身の所作行動が合理化され、
整頓され、扱う方の自分の所作と、扱われる側の物の運動が互いに融合調和して、
特有の美しさが現れてきます。
点前を習うということは、この美しさを現しかつ味わうということなのです。

この修練の上にさらに、自己というものが万象の中に融合同化した境地
(大円境の境地または無我の境地)に至った時に、初めて一碗の茶を喫し、
一個の器物に目を楽しませて、真に茶の妙味を満喫できるのです。

・・・茶の湯がどこまで行くべきものなのかを初めて知りました。
私は、今まで「かたちだけの点前」を稽古しておりました。
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七回忌

2020年02月23日 | 日日録
父の七回忌の法要を行いました。

住職の話では
死後修行の旅に出ていて、七回忌の指導教官は阿閦如来で、
未だ修行の途上にあるということですが、
無事七回忌を終えることができた
現世側の我々はほっと一安心です。
現世側の母は久しぶりに孫が全員揃ったので
とても嬉しいようです。
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あけぼの 棗

2020年02月21日 | 読後記
一炊庵には、棗が一つしかないのでこれを求めました。
あけぼの棗で、

新井正春の作です。
じっと見ると心にあけぼのの雲が浮かぶような意匠です。

大切にします。
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乾山晩愁

2020年02月20日 | 読後記
乾山晩愁    葉室麟著      KADOKAWA刊

因縁の糸で結ばれた絵師の物語です。
尾形乾山
狩野永徳
長谷川等伯
清原雪信
英一蝶
次から次と話が展開し読む人を飽きさせません。
清原雪信は、久隅守景の娘として登場します。
どんな絵を描く人かとネットで調べてみたら、
品のある優しい絵を描いていました。
久隅守景の夕顔棚納涼図も登場します。

夕顔のさける軒はの下すすみ おとこはててれ めはふた物
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書に親しむ18 書譜1

2020年02月19日 | 書画記
今日の稽古は、孫過庭の書譜です。
お手本は、

流れるような筆使いです。
我が書は、

王羲之の正当を受け継いだ草書と言われていて、
筆の面も裏も自在の操る書法です。
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黄身時雨

2020年02月18日 | 茶湯記
昨年和菓子教室に通って覚えたのに何もしないと忘れてしまうと思い
黄身時雨を作りました。

これを蒸しあげて出来上がりです。

乾燥しなようにケースに入れて冷蔵庫に保管します。

ケースに入れると菓子らしくなります。
単色だと割れ目から中の餡が丸見えになってしまうので
2色使いで二重に包餡する方が見栄えがしていいみたいですね。
次回はそうしてみます。
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楽寿の昔

2020年02月17日 | 茶湯記
「祥雲の昔」がなくなったので、
柳桜園から「楽寿の昔」を取り寄せました。

表千家も代替わりして十五代猶有斎となってので
お好みの茶銘も変わって「楽寿の昔」となりました。
今、冷凍庫に眠っています。
週末に開封して喫してみようかと楽しみにしています。
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カラヴァッジョ 聖マタイの召命

2020年02月16日 | 読後記
カラヴァッジョ 聖マタイの召命   宮下規久朗著   筑摩書房刊

カラヴァッジョの聖マタイの召命が公開された1600年は
日本では天下分け目の関ヶ原の合戦があった年です。
あちらはカラヴァッジョ! こちらは俵屋宗達!
不思議なことに西の果てと東の果てに同時に天才が出現しています。

この絵のマタイはどの人物なのでしょう?・・・
聖マタイの召命と聖パウロの回心は主題の上で繋がっていると言えましょう。
パウロがヒゲのない若者として表現されたように、
マタイも左端の若者であると思われます。
どちらもキリストの呼びかけに対しは、顔を伏せ、目を閉じていますが
確かに回心しつつあるのです。

カラヴァッジョからバロックが始まったと言われています。
劇的な明暗、質感豊かな細部描写、画面から突き出るような表現は、
全て観者のいる現実の空間にリアルな幻視をもたらすための仕掛けで、
これこそがバロックです。
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マニカルニカ

2020年02月15日 | 日日録
キネマ旬報シアターで、マニカルニカをみました。
面白かった!

インドのジャンヌダルクと称されている
クラシュミー・バーイーの生涯を描いた映画です。
イギリスの東インド会社によるインド支配に抵抗した
インド大反乱の女性の英雄です。
とにかく戦闘シーンが素晴らしい!
パンフレット買ってしまいました。

イギリスは悪どいわ!
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