とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

香港と山形県

2018年11月25日 | 日記

 日本と香港の友好関係は深まりつつある。香港は、消費税、関税等の課税がなく、一国二制度の中、オープンな自由主義経済で情報統制が少なく、財産権の保護、法の支配と透明性高い政府として評価をされている。
 香港にとって日本は、中国本土、米国、台湾に次ぎ第4位の貿易パートナーで、日本にとって香港は、輸出国として米国、中国本土、韓国、台湾に次ぐ5番目のパートナーである。日系企業の進出も1300社を超え、第一位で、日本食レストランや製造、金融、貿易など多彩な業種が存在している。
 特に香港は、日本農産物の最大輸出国であり、2017年には1877億円で日本農産物輸出の4分の一を占め、過去最高となっている。特に山形県農水産物の輸出の3分の1は香港である。、
 香港の旅行客にとって、日本は人気の旅行先で221万人が日本を訪れている。その5分の一は10回以上のリピーターである。しかし、その行先は東京、大阪・京都、北海道、沖縄、福岡に集中しており、東北は押しなべて数千人程度で、特に福島は原発事故の影響が響いていると思われる。香港旅行客の誘致は伸びしろの大きい富裕国であり、対策次第では期待が持てる。香港・マカオに54キロに及ぶ「港珠澳大橋」が完成し、マカオと地続きとなった。香港の圏域は大幅に増え、近隣のアジア諸国とのハブ国となっている。
 在香港日本国総領事館・松田邦紀大使にもお会いできた。酒田港と香港の国際コンテナの定期便のお願いをした。大使は「教育旅行を台湾ばかりでなく、香港にもお願いしたい」と要望された。
 香港は、近隣諸国の貿易ルールの違う国との調整機能を持った貴重な地域であることも知った。山形県の拠点が欲しい所でもある。

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香港と交流拡大を目指して

2018年11月17日 | 日記

 山形県の海の玄関口酒田港の出口を求めて、県議7人は香港に乗り込んだ。香港は日本農作物輸出先が第一位、県農産物の輸出でも3分の一を占める。人口は約750万人、国民所得が世界トップクラスで、香港旅行者の5人に一人は10回以上も日本を訪問していると言う。親日的で、香港進出企業の中では、日系企業数が最も多く1300社を超えている。
 香港は1997年に英国から中華人民共和国へ返還され「香港特別行政基本法」の一国二制度で50年間、外交、防衛を除いた高度な自治権がある。行政管理権、立法権、司法権があり、英国時代の資本主義制度と社会様式をそのまま引き継いでいる。
 眠らない町香港は、100階建てもある高層ビルに囲まれ、通りは若い人で身動きが出来ないほど活気に溢れていた。物価も高い。アパートの家賃が月30万円~50万円が標準との事、日本酒もスーパーに各種銘柄が揃っていた。山形県産酒もたくさん売られていたが、一升瓶10万円から5万円。「売れますか」と尋ねると「よく売れます」だった。
 野川県議を団長に、山形日本香港協会会長大沼みずほ参議院議員の案内で香港高官や在香港日本国総領事館大使にお会い出来た。酒田港と香港との物量をつなぎたいと思っている。

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農業担い手サミットin山形

2018年11月09日 | 日記

 11月8日第21回全国農業担い手サミットが皇太子殿下をお迎えし、山形ビッグウイングで開催された。全国から2000人を超える農業者で会場は溢れかえった。
 第一回は、認定農業者の全国大会として平成10年11月11日に酒田市を会場に開催されたのが始まりである。20年ぶりの山形県での大会は、スケールも質も大きく進化した。
 しかし、何よりも農業の受難は担い手不足と、気象変動である。「農業は国の基」と言われながらもその足元が揺らいでいる現実は厳しい。食糧の自給はもとより、水の涵養や国土保全、景観の保持など絶対的価値は認められつつも、国際化の波は容赦なく農業を飲み込んでしまう。
 皇太子殿下のお言葉にそれが現れていた。「農業は食糧の生産と供給を通じて、人々の暮らしと健康を支えています。また、水源の涵養などを通じて、国土や自然環境を保全し、緑豊かな魅力ある景観を作り出すとともに、それぞれの地域で特色ある文化を育んできました。
 皆さんがこのような大切な役割を果たす農業を担い、地域のリーダーとして農業・農村の発展に日頃から意欲的に取り組まれていることを心強く感じます」
 全体大会終了後、県内8地区に分かれ交流会がもたれ、翌日の9日は32コースで視察交流が行われた。

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日本一の給食食育推進事業

2018年11月04日 | 日記

 山形県舟形町は人口5500人の小さな町である。平成4年の道路建設の発掘調査で立像土偶が発掘され、均整の取れた八頭身のかたちから「縄文の女神」と呼ばれ、平成24年に国宝に指定された。
 その舟形町が「日本一の給食食育事業」をJA・生産者・民間団体・学校・保育園・行政が連携して取り組んでいる状況を視察した。これを受けた舟形小学校では、食材の地産地消にこだわりJA・生産者との協力で、舟形産の米、トマト、ジャガイモ、ネギ、アスパラ、ニラ、サトイモなど使った自校給食を実施している。舟形出身でプロの料理人を招き、料理のお話や調理をしてもらい給食の楽しさや奥深さに触れる機会を作っている。10月16日には、フランス料理の冨樫さんが調理した「めがみちゃん給食」を実施した。パエリア・西洋風舟形芋煮とニース風サラダのメニューに子供たちは喜んだ。
 子供たち自身が「舟形の給食はすごくおいしい」という誇りを持つ。給食を通して食材や文化から郷土愛を育むことを目指している。得難い体験が子供たちの一生に深くかかわる事になる。

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