とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

コメ価格6年ぶりに下落

2020年09月26日 | 日記

 コロナの影響は主食用米価にも現れた。今年産のコメ相対取引価格は銘柄で違いがあるものの約数パーセントが値下がりする事となった。JA全農山形県本部の概算払いは「つや姫」は1万5800円と維持したものの期待の「雪若丸」は1千円の値下げ、県内6割が作付けされている「はえぬき」が800円値下げの1万1千700円と生産農家への影響は大きい。
 生産者米価は6年前の平成26年に60k当たり1万円を切る暴落で社会問題として扱われた。その後、生産者米価は徐々に回復し1万3千円程度までに回復していた。
 国の生産調整が廃止され、生産者自身が価格下落を防ぐため4割以上の自主的減反ををしている。しかし、コロナ禍で外食中心に消費量がそれ以上に落ちたため在庫量が膨らんだ結果、概算払いの減額になったものと見られる。
 広大な水田は多面的機能がある事は周知されている。国土保全のダム機能、景観、点在する集落の維持と周辺水路管理や草刈りなどは米価の付加価値と言える。高齢化が進み離農が加速度的に増える現場は、コストカットだけでは防げない。

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拝啓・菅義偉内閣総理大臣さま

2020年09月19日 | 日記

 拝啓 菅義偉様、第99代内閣総理大臣就任おめでとうございます。出身地の秋田県は隣県であり、更に湯沢市秋の宮は酒田市と鳥海山を挟んだ隣町のようで、特別の感慨があります。一番多感な時期に高校までを秋田で過ごされた事は、総理の地方創生の原点だと思えます。親が地方出身で東京育ちの2世議員と故郷感は質が違うよう思います。

 早速、デジタル改革・IT担当大臣を創設され、平井大臣が就任されました。コロナ対策でデジタル化の遅れが露呈し議論になった所です。デジタル化は行政組織のみならず、あらゆる場面で効率性、正確性が飛躍的に向上し労働生産性が上がります。ただ、ゼネレーションギャップが悩みです。また、本人認証確認のIDとパスワードには苦慮します。マイナンバーカードや指紋などで簡単に出来ないものかと思います。

 行政改革・沖縄北方担当大臣に河野太郎さんが就任されました。直後に「縦割り110番」を開設、行政改革の目安箱として自身のページで作成、アクセスの多さで、もう閉鎖してるようです。私の家業である農業は難解な補助金制度と規制の巣窟と言えます。農水省のデスクプランで高齢化した農業は救えないと思っています。例えば第2の圃場整備とも言える「排水路暗渠化事業」があります。補助金の申請には、農地の集約化、高度作物の導入、暗渠排水の新設、農地区画の拡大などが条件です。肝心の工事費は10アール当たり100万円程度になります。

 農家の発想を活かした補助金制度で、10a当たり30万円程度で仕上がれば3倍の面積が実施可能になります。農地インフラの整備こそが農業を継続するための本丸だと思います。

 農家の長男だった菅総理に期待を込めて規制改革の一端を申し述べました。                                                                         敬具

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温暖化が農水産業に重大な影響

2020年09月12日 | 日記

  環境省の有識者会議が地球温暖化による評価報告書をまとめ公表した。それによると、主食のコメやマグロ等の漁場変化で第一次産業に深刻な影響が出ると警告している。
 品種改良を重ね、増え続けていた基幹作物のコメの収獲量が今世紀末には減少に転じ、併せて品質の劣化が現在も確認されており、40年代には白濁粒が多く、一等米比率が減少すると予測している。果実の適地も北上し、品質の劣化や栽培不能な地域も出るほか、家畜の生産力が低下すると厳しい見方をしている。
 漁場は水温上昇で、マグロは太平洋の亜熱帯域での漁獲量が減り、サケ・マス類は日本周辺の生息域が縮小し、サンマは漁場が遠くなる上に小ぶりになり小規模漁業者への影響が懸念される。
 言われるまでもなく、地球温暖化現象は観測史上を超える豪雨の多発や台風の大型化、猛暑日・熱帯夜の連続などで健康な生活を脅かし始めている。
 逃げ場所のない第一次産業への打撃は大きい。

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菅長官と酒田で、7年前のブログです

2020年09月06日 | 日記

 

 長官が入場するや、会場は総立ちで歓迎の拍手が鳴り響いた。小柄な長官だが、眼光鋭く独特のオーラが漂い、ゆっくり丁寧な語り口で講演は始まった。
 「私は、秋田の雄勝町現在の湯沢市で農家の長男として生まれたが高校卒業するや家出同然に故郷を離れ、現在は内閣官房長官となり、不思議な縁だと思う。横浜市議を2期務め、衆議院に立候補した。駅前の辻立ちの時、岸宏一先生がビラ配りをしてくれた。その時の恩は忘れる事はない。その岸先生から、阿部寿一代議士を連れて行くからと言われてお会いしたのが始まりである。阿部代議士から日沿道のミッシングリンク解消を訴えられ、私が背中を押して決まった道路である。新庄酒田道路も言われている。
 地域を大事にするのが安倍政権の基本である。私が総務大臣の時、嫌がる財務省を押し切って、ふるさと納税制度を作った。絆が大事だと思っている。政権半年、日本経済の再生、被災地の復興、危機管理の対応に全力を挙げている。強い経済は日本の源である。
 批判する人もあるが、円高が止まり、株価は5割も上がった。政府が持っているJT株は、5500億円が7000億円になった。年金基金は11兆2000億円増加した。円高で苦しんでいた家電メーカーも元気が出てくると思う。
 景気回復の実感は、地方の予算が執行されて感じられるようになる。地域興しが出来る環境を整えるのが政府の責任である。総理は半年で13か国を訪問、首脳外交の遅れを取り戻そうとしている」
 あっと言う間に予定時間になった。政権を身近に感じた一瞬だった。

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極残暑と豪雨に参った

2020年09月05日 | 日記

 夏の異常気象には参った。稲の最重要期、出穂と開花期は水の一番必要な時、その8月初旬は連日曇りや雨で、水かけが楽だった。ところが一転、中旬になると微風で晴天が続いた。庄内は風の強い所、微風などあまりないので有難かったが、不気味だった。
 8月の終わり頃、南太平洋に台風9号が発生すると南東の風、いわゆる「ダシの風」が吹き始めた。「ダシの風」は台風の北上と共に強くなりフェーン現象で温度を押し上げ、空は雲一つない快晴になる。
 「ダシの風」が数日続いた9月3日がそのピーク。とうとう鼠ヶ関で39.1度、酒田が36.1度の最高気温となり、日本海側は軒並み歴史的高温となった。一連の気象で稲刈りが3日程度早まったと報道された。
 9号は朝鮮半島を通過し大陸で消えると一転、庄内地方は4日未明から豪雨に見舞われた。酒田市は午前7時半までの3時間に観測史上最大の146.5ミリの豪雨に見舞われた。酒田市内では至る所でで道路の冠水や陥没が発生、通行止めが相次いだ。通勤、通学時間帯だけに小中学校で一部登校時間を遅らせた学校もあった。車の立ち往生も発生し混乱は広がった。床下浸水もあり、雨が止んでも水の引くのに時間がかかり、これ以上雨が続いたら大惨事になる所だった。突然の豪雨に市民も異常気象の怖さを知った。
 更に大型の台風10号が同じ様なコースを発達しながら近づいている。

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