とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

道の駅「米沢」

2018年06月30日 | 日記

 山形県は三方を深い山脈に囲まれ、西側は日本海である。峠は長大トンネルで他県とつながってはいるものの、積雪も多くいずれも難所で交流、物流の妨げになっている。
 アメリカの元駐日大使のライシャワー大使が昭和63年、英文詩に「山形ー山の向こうのもう一つ日本」を寄稿して話題となった。自然と人間が健全なバランスをとっている、そのような「もう一つの日本」に日本全体なることを望みますと締めくくっている。高度経済成長から外れ、独自の文化に共鳴されたのかも知れない。
 県内の高速道路は、全てでつながっていないが、栗子トンネルが開通し、米沢市の道の駅「米沢」が県南のゲートウエイとして、予想を超える活況を呈している。開通し2か月足らずで30万人突破したと報道され、実際、県外ナンバーの車が多く見られ、まさに南の玄関口になった。山形が新鮮に見えたのだろうか。この輪の広がりを期待したいものだ。
 高速道路の開通に合わせたゲートウェイが数多く計画されている。東北中央道の北の玄関口では新庄市、日東道の北は遊佐町が東北一の「道の駅」を狙っており、南は鶴岡市が計画している。「もう一つの日本」も変わろうとしている。

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村山産業高校で「酒米プロジェクト」

2018年06月23日 | 日記

 山形県を代表する名門、県立村山農業高等学校も時代の波に勝てず、平成26年に県立東根工業高等学校と統合し、県立村山産業高等学校と改編された。農業学科2科、工業学科2科、商業科1科の5学級200名の高等学校である。
 山形県の基幹産業である農業が揺らいでいるのか、後継者不足が起因しているのか、高学歴社会現象なのか、生徒数の減少がもたらした結果と言える。
 村山産業高等学校は昨年、農業経営科でユニークな「酒米プロジェクト」を始めた。生産技術コースで酒米の栽培を担い、加工流通コースで醸造工程を学び、酒かす利用などを研究。機械科では商品に付加価値をつける付録の作製や、電子情報科ではレーザー加工による装飾の首掛け、流通ビズネス科で商品ラベルのデザインなどを担った。生徒会では酒名の公募をして「花ひかり」と決めた。
 生徒が育てた酒米を使い、地元酒造会社「六歌仙」が醸造した純米吟醸酒「花ひかり」が完成し、謝恩会などでふるまわれた。機械科が作った「おちょこ」電子情報科が作った「紹介プレート」も好評で、6月から販売されている。
 日本酒が作られる工程の幅広い分野を、高等学校全体で取り組んだ意義は大きいものがある。産業高等学校の未来図に触れた様に思えた。

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課題多い滑走路の延長

2018年06月16日 | 日記

 山形県議会は、6月15日県政の重要課題について府省との意見交換会を都道府県会館で実施した。2020年に向けたインバウンドの推進と医師の偏在化対策、森林環境税の活用の3分科会に分かれて2時間にわたって意見交換をした。
 私は、東北地方へのインバウンドの推進をテーマに畠中観光地域振興課長ほか1名、奥田空港計画課長ほか2名と県議会から議長を加えた6議員の第一分科会に所属した。特に山形・庄内空港ともに滑走路が2000mであり、東北管内はすべて2500m以上であることから、空港インフラの立ち遅れによる国際線誘致の障害が大きな課題となった。
 国交省が示しているガイドラインによれば、滑走路の2500mへの延長は、大型ジェット機就航を目的とする場合に該当し、最大路線の需要として50万人以上の利用が見込まれる場合となっている。山形県に置き換えれば、庄内・羽田便が40万人で山形空港は遥かに及ばない現状にある。
 航空局の奥田計画課長は「一路線50万人以上が独り歩きしているが、決してそんなことはない。国が認めるのは費用対効果であって、便益が勝ることである。地形上、庄内空港は海と高速道に挟まれており厳しそうに見える。島を除いて新しい空港を造る計画はない。県と国と良く話し合う必要がある」と述べた。
 いづれにせよ、当初計画の見通しの甘さが現状の課題となって重くのしかかっている。便益とは何なのか、分からない事が多すぎた。

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天然青森ヒバで五重塔

2018年06月10日 | 日記

 天童市久野本の常安寺は、来年8月の完成を目指して五重塔を建立している。視察途中に立ち寄って松岡康雄住職にお話しを聞くことが出来た。建設会社が全国に社寺仏閣を手がける酒田市の株式会社モトタテで、一層の親しみを感じた。
 工事は基礎と一階部分がほぼ終わり、ヒノキの香りが強烈だった。話によれば、建材は総天然青森ヒバで、釘は一本も使わない、純和風木造であるとの事。山形県内での五重塔の建立は136年ぶりで、高さが32.7mで、羽黒山の五重塔を抜いて、鶴岡市善宝寺の五重塔に次ぐ高さになると言う。
 常安寺は、1582年浄土宗名越派総本山の良実上人が念仏道場として開いたのが始まりとされる由緒ある寺である。五重塔の計画は十数年前から検討を始め、中心部に永大供養塔を合祀し、地域の拠りどころとしての建造を目指しており、内陸部で三重塔は2か所あるが、 五重塔は初めてとのこと。
 お聞きすることはできなかったが、建設はどのくらいでどうされるのか。屋根に使う銅板の浄財募金のお知らせが入り口にあった。

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眠っていた楽器で地域おこし

2018年06月09日 | 日記

 使用されなくなった小学校の楽器と空き教室を使って、吹奏楽団「YCBクリスタルサウンズ」を結成し、地域活動をしている天童市山口地区を視察した。
 そもそもは、山形で開催された「67国体」の歓迎行事に合わせ、大量の楽器購入と指導者や予算がついていた。その後、児童の減少や吹奏楽離れ、指導者がいなくなるなど、棚に使われなくなった楽器が眠っていた。これを地域に開放し、児童生徒と一緒に練習や演奏を始めたのが始まりである。
 探せば、周辺には音楽に携わっていた学校の先生や消防職員、自衛隊職員、音楽指導員などの人材がいる。「音楽で地域を明るく元気に」にと、ひとひとりに働きかけ、現在の姿となった。競わない音楽をモットーに、楽しむ演奏活動を続けて15年にもなる。地域のイベントに積極的に出演、コミュニティバンドとして地域の盛り上がりに大きな役割を果たしている。
 私たちの訪問はスーザーの行進曲「雷神」で迎えられた。代表者の海鋒さんから楽団員の紹介や、経緯説明があり、早速「アフリカンシンフォニー」「高原列車は行く」の二曲の演奏があり、拍手喝さいとなった。即興のアンコールもあり、余韻が残った。
 学校の統廃合が進む中、学校備品の行方に気づかされた視察となった。

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加速する少子化

2018年06月03日 | 日記

 結婚してない男女は私の周辺にも良くある現実である。結婚しないのか、してないのか、どちらでもないのかは分からないが、加速度的に子供の数は減っている。
 山形県の統計によると、平成29年の出生数は7千259人で、昨年より288人減少している。千人当たりに直すと6.6人で、昨年度比0.2人の減少で全国で42位である。婚姻数は全国では減ったものの山形県では、4千311組で昨年より27組増えて、離婚数が68組減っている。これは、婚姻数が全国で44位でも、離婚数が3位であることから山形県の特性の現れと思える。
 山形県の平均初婚年齢は、夫、妻とも全国平均より僅かながらも低く夫30.7歳妻29.0歳で、夫妻ともに昨年より0.1歳若くなっている。合計特殊出生率も山形県は昨年より0.02ポイント減少し1.45となり全国34位である。
 出産の主体となる20~30代の女性の人口が減っており、合計特殊出生率が上昇したとしても出生数が大幅に増えることに期待は出来ない。社会構造は少子高齢化がさらに進み、社会の在り方を冷静に見直す必要がある。
 結婚して家庭を持ち、子から孫へと時代をつなぐ絆が消えかかっている今。長い人生の中で普通であること、安定的である事の大切さを考え抜いて、若い時代に行動して欲しい。

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