とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

酒田の有効求人倍率は県内トップ

2015年01月31日 | 日記

 ハローワーク酒田から毎月、酒田を中心にした県内雇用情報が送られてくる。経済指標のひとつである、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す、有効求人倍率は先月1,54であった。先月の繰り越し求人を含めた全数ではあるものの、2位山形の1,41を引き離して県内断とつトップである。リーマンショック後の2009年は0,38だった事を思い出せば、隔世の感がある。月別グラフを見ると、まだ上昇傾向と思われ、ハローワーク酒田の原所長を尋ね雇用情勢の詳細をお聞きした。
 人口減少と就職確定による求職者数の減少がベースにあり、企業活動の活発化による求人が衰えない結果、有効求人倍率の引き上げとなる。管内でフリーターは少なく、土日休日のない企業は敬遠される傾向にあり、子育てと就業とが両立する、きめ細な対応を更に強化する必要がある。新規高卒就職者の県内就職内定率は、昨年よりは5,3%上がって62,3%となったものの、まだまだ低い。
 地元企業を知っていただくために高校生全員に、地元企業50社の企業概要を冊子にして配布する事にしている。今年度は求職活動を早めに実行してもらった結果、良い結果につながったと思われる。更に、大卒の地元就職にも働きかけたいが、個人情報の壁があり、アクセスしにくい状況もあり、奨学金の工夫などで、政策的に誘導できる側面もある様に思う。ハイレベルのエンジニアを必要としている企業もある。
 長い間、酒田は職場が少なく県外就職が定着してきた面がある。今、急に求人が増えても切り替えるには時間がかかると思える。しかし、人口減少の歯止めは、若者の流出を止める対策を官民一体となって取り組む必要がある。家族で話し合う機会も、有効な地元定着促進である。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒田日本海寒だらまつり

2015年01月26日 | 日記

 冬晴れの中、「酒田日本海寒だら祭」が土、日にわたって催された。会場は、冬の味覚を味わう人で賑わった。新潟、秋田、能代からも大型バスで乗り込んだと言う。両日併せて3万人が、豪快にあつあつの寒だら汁を味わったことになる。すっかり酒田の観光名物になった「酒田寒だら祭」は28回の歴史を重ねた。
 寒だらは冬に獲れる真鱈のことで、庄内を代表する冬の味覚ではあるが、地元では当たり前の「どんがら汁」で、ごく普通の食材であった。しかし、東京、霞が関では特別な味として知られるようになり、「寒だら会」など経て、これは旨いとの評判が広がり、当時の相馬市長が「寒だらまつり」を提案し、それが現在に至っている。当時は、その時期に寒だらの値段が跳ね上がることや、しけで漁が出来ない時などもあり、苦労もあった。
 「酒田寒だらまつり」は、今では酒田市の観光目玉に成長した。庄内はもちろんのこと、日本海沿岸地域にその広がりを見せつつある。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知事の「いきいき企業訪問」酒田に

2015年01月17日 | 日記

 

 山形県では、県内の元気な企業を知事が訪問し、企業の技術や生産の状況を視察するとともに、現場の生の声を聞き、政策に反映させる狙いから「いきいき企業訪問」を実施している。今回は酒田市で、印刷業の老舗「小松写真印刷」と石炭灰のリサイクルに取り組む創立3年の「酒田FRC有限責任事業組合」の2社を訪問した。
 小松写真印刷は、明治35年に「小松活版所」として現在の中町3丁目の酒田米穀取引所があった近くで創業している。以来110年あまりの変遷を成し遂げ、山形県でもトップクラスの印刷業へと成長している元気な企業である。日本初のデジタル製本システムやオフセットでもオンデマンドでもない第三の印刷機ジェットプレスなどの先端機器を取り入れている。高齢者雇用の準備も進めている。課題は県庁との馴染みが薄い所にある。
 酒田FRC有限責任事業組合は2011年に設立した若い会社である。酒田共同火力から出る石炭灰は膨大である。敷地を埋め尽くしたその処理を担うことに心血を注ぎ、石炭灰の9割を占めるフライアッシュをリサイクル・コンクリートにして、FRC砕石とFRCドリームストーンの製品を生み出す事に成功した。FRC砕石は路盤材や構造物の基礎材として、国交省の新技術活用システムに登録され、お墨付きを頂いた。県の登録も済ませ、エコマーク認定商品となっている。特許も取得、能代にその技術移転を進めている。砕石前のブロックは海で使えば藻場の育成になる。今テスト中だ。
 酒田の2企業を吉村知事は視察した。その意義は大きい。伸びようとする地場企業に行政の支援は欠かせない。官民一体となった元気な県土づくりこそ望むところだ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成人式で酒田市長の式辞

2015年01月11日 | 日記

 酒田市の成人式は本間酒田市長の式辞から始まった。希望ホールほぼ満席の新成人は、初めて聞く声帯を失った市長の式辞に固唾を飲んで静まり返った。いつもの式典は、晴れ着姿の女性、個性的な茶髪の男性、濃紺スーツの新成人たちは私語とメール交換などでざわめきが絶えないのだが、今年は視線が痛くなるほど本間市長を凝視している。緊張感が漂った。
 本間市長が喉に機械をあてて原稿無しで話はじめた。「成人になられておめでとう。ご両親やご家族にお礼を言って下さい。私は病気で声帯を失いましたが、頑張って行きます。酒田は仕事がないからと言って酒田を離れる人が多いのですが、今の酒田は仕事がいっぱいあります。
 酒田港のコンテナ取扱量は過去最高です。花王酒田工場のメリーズは中国をはじめ外国に輸出しています。更に増えるでしょう。プレステージ・インターナショナルは順調に進んでおり、バレーボールのプレミアムリーグを目指して頑張っています。東北エプソンは1兆分の1ミリ単位のプリンターヘッドを生産して世界に羽ばたいています。アライドテックも世界を相手に、ヒートシンク材や電子部品など作っています。本間ゴルフのクラブも世界に向けて酒田で作られています。私は酒田で働いて欲しい、酒田に戻って来て欲しいと願っています。 山形新幹線の酒田延伸は人口減少の中で非常に有効な手段だと思います。国は2000万人のインバウンドを見込んでいます。その中に酒田も参戦しなければなりません。
 若い内にしか出来ない事があります。皆さんには前途洋洋たるものがあります。がんばって下さい」と式辞は終わった。しっかり聞いてくれた新成人の心に残ってくれる事を願う。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする