とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

「希望ホール」を開放多彩な文化に触れる

2019年02月24日 | 日記

 酒田市民会館「希望ホール」は自主企画として22日、23日の両日を「アートマルシェ」として市民に開放した。1000円のチケットを購入すれば両日とも自由に入場が可能となる。
 「希望ホール」のメインの大ホールは厳密な音響効果が要求されるクラシック演奏と広い舞台に可動プロセニアム幕とオーケストララビットを有する1400席の本格的ホール。2階の練習場が3室と、3階の150席分の小ホールとエントランスロビーや託児室のすべてが解放された初めての試みである。
 大ホールでは市内中学校3校による吹奏アンサンブル、声楽テノール、鶴岡北高等学校音楽部による合唱などで小ホールはリトミック、読み聞かせ、出羽人形芝居、ダンスワークショップ、演劇ライブ等が行われ大勢の市民が楽しんだ。ホワイエでは東北公益大学ダンス部のダンスや積み木遊び、アコーステッキライブもあり、酒田市特別名誉市民である岸洋子さんの特別展や土門拳さんのコーナーもあった。
 出羽人形芝居の津盛柳貳郎さんは「娯楽の無い時代は、人形芝居が村々で楽しまれ、劇団もたくさんあったが、今では東北で2~3あるかな。酒田市が誇る民族芸能「出羽人形芝居」を伝承したい」と語った。曲芸のような巧みな技で人形を操る姿は、簡単には伝承できない深さと難しさを感じた。

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庄内中高一貫校は先送りへ

2019年02月14日 | 日記

  県教育委員会がすすめていた鶴岡南高校と鶴岡北高校を統合し、県立中学校を新設する中高一貫校案は、先送りとなった。
 中高一貫校の設置案は、17年10月田川地区県立高校再編整備計画の中で提示されたもので、庄内一体に大きな波紋を広げた。理由はそれぞれの地区によって違いがある。先ず、伝統ある鶴岡北高校を無くするなとの意見があった。飽海地区は高校再編が終わっているのに再々編性に納得がいかない事情もある。最大の関心は急激に進む少子化問題である。現在の市立中学校の維持も困難な現状で、新たな県立中学校開設は大きな衝撃となる強い思いがある。
 県立中学校は選抜された生徒が入学となるため、義務教育の学区編成機能が失われることにもなり、中心的生徒を欠いた中学校の活力の問題もある。狭い庄内の中での県立中学校の設立は問題が多すぎる。
 12日に開かれた庄内5市町懇談会の後、廣瀬県教育長は「当初予定していた2024年度までの開校は難しい」との認識を示したとの報道があった。未来を担う子供たちの流出を心配していた多くの酒田市民は、ひとまず「ほっと」した心境でもある。
 意見対立のままの強行突破は、子供たちが一番の被害者だ。

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ダイヤモンドプリンセス4回の寄港予定

2019年02月09日 | 日記

 昨年、酒田港に初入港したダイヤモンドプリンセス(総トン数11万6000トン・乗客定員27000人)の乗客やクルーのアンケートから、評価や課題を検証しようと、県の主催で「イブニングセミナー㏌酒田」が市内で開催された。
 4月23日を皮切りにダイヤモンドプリンセスが今年4回酒田港に寄港する事が公表された。しかも、予約はほぼ満席であるとの事。欧米を中心に外国人8割をどう受け入れるのか。これからの酒田港寄港拡大に大きな影響を与える当事者の話が聞けた。
 海事プレス社・斎藤正幸客船誘致推進部長よりアンケート結果の報告があった。それによると「感動した日本の港」は68票で酒田港が1位、2位が金沢港50票。以下、長崎、横浜、境港と続いていた。海外ゲストの評価は「おもてなし」「美しい景観」「歴史文化遺産」「伝統文化」の順だった。海にそびえる鳥海山の雄姿に、港に入る前に感動された様子がわかる。
 最も良かった訪問先は山居倉庫ダントツ1位で、本間家旧本邸、日和山公園と続く。寄港地の過ごし方では徒歩で港周辺が65%を占める。酒田のイメージは魚介類、コメ、港町、日本酒、最上川で、商店街での買い物やレストランで楽しみたい、特に伝統的な商品を望んでいる。英語表記やクレジット決済、観光客誘導や車いす、福祉車両、酒田港の特性を生かしたオンリーワンの確立等が指摘された。
 堀川悟カーニバル・ジャパン代表取締役はクルーズ船が拡大基調にある話があった。堀川社長に酒田港にラーメン横丁の計画があると話したら「いつ、どこに、外国人はラーメンに強い関心がある」と矢継ぎ早の質問にあった。名所になるかも知れない

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「アマハゲ」世界無形遺産に登録

2019年02月04日 | 日記

 遊佐町吹浦地区に伝わる「アマハゲ」がユネスコ無形文化遺産登録記念祝賀会が遊佐町の遊楽里で開催された。
 「アマハゲ」は吹浦地区の女鹿、滝の浦、鳥崎集落で伝承されてきた小正月行事で、大筋では共通、類似しているものの、集落ごとに面の表情や振る舞いに特徴がある。起源は定かではないが、秋田県男鹿市の「ナマハゲ」と同じ頃と言われており、共通点も多く「男鹿」「女鹿」の地名からも交流があったと思われる。人々の怠けをいさめ、子供たちの奮起を願う神々の化身がパワハラ的神事として伝承され残されてきたものと思える。
 「アマハゲ」は国指定重要無形民族文化財に指定されていたが、ユネスコ無形文化遺産登録に向けた文化庁の戦略があった。直接登録にかかわった文化遺産国際協力室・室長補佐の守山弘子室長補佐が祝辞で「来訪神・仮面・仮装の神々」として全国10ヵ所を、面や被り物、泥などをまとい「来訪神」となり、正月などの年の節目に家々を訪れて、怠け者いさめたり、幸せや福をもたらす行事を伝承している地区を申請した。ユネスコの無形文化遺産は歴史が浅く、有形遺産と同様に保護し、伝承するべきものと指定されたものです」
 男鹿市長は祝辞で「人口減少に悩む地域同士が連携して活性化につなげたい」と遊佐町との連携を述べた。
 世界規模の指定の意味は大きい。じわっとその効果が表れる。

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関電・酒田のバイオ発電を断念

2019年02月03日 | 日記

 酒田臨海工業地帯に立地を公表していた関西電力は、東北有数規模のバイオ発電7万5千キロワットの計画を取りやめると発表した。東南アジアや北米などから輸入するパームヤシ殻や木質ペレット等のバイオマス燃料の高騰がその理由とされている。
 同社が県と市に提出していた環境影響評価方法書によると、臨海工業団地に敷地12.5haにバイオマス発電所を建設し、年間35万トンの木質バイオ燃料を海外輸入を含めて手当する計画だった。欧州や韓国などでバイオマス発電の需要が高まり、燃料価格の高騰を背景に十分な事業性が見込めないとしている。
 酒田港は、臨海工業地帯に十分な用地が確保出る事や、港との距離が近いなどの利点を生かしたバイオマス発電には有効と思えるのだが、残念な結果となった。
 他に計画している事業社もあると聞いているいる。関係者の今後の努力に期待をしたい。

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