とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

新潟のイネ原料バイオエタノール

2008年07月30日 | インポート

Img_1401  新潟県のイネ原料バイオエタノール地域協議会を視察した。国のモデル実験施設として、北海道2箇所とこの新潟県の3箇所で進められている事業である。イネを原料としてバイオエタノールを製造する。聞いただけで一石三鳥のような夢物語であるが、現実はそんな甘い話ではないことが分かった。
 この協議会の概要は、原料イネを新潟県下JAで生産し、製品のエタノールは県下で消費する。作付けは転作田を活用し、面積は今年度300haで、反収は800kgを見込んでいる。1トンの米から445リットルのエタノールが見込まれ、1000klの生産を目指している。エタノール3%混合ガソリンは、33000klになり新潟県のガソリン消費量の2.5%に当たる。エタノールの価格は、ガソリンと同じに設定する。
 問題は、米の生産と価格である。キロ20円で栽培契約をしているとの事。10a当たり800kg獲れたとしても1万6000円である。産地作り交付金などの補助金を入れても、原価割れは明らかで、それに乾燥、輸送、保管コストを何処で負担するのか。総事業費は27億円で、プラント設備費が16億円との事。プラントは国庫補助で建設しても、償却やランニングコストはどの程度なのか。課題は山積している。農地を荒らさないで、何とか維持継続させたいと思う農家と、
JA関係者の気持ちが痛い程伝わってくる。国の農政の危弱さが、農家の精神論で救ってくれている思いがした。
 ほ場も視察した。800kgを目指した北陸193号が天に向かって伸びていた。

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相馬大作氏の叙勲祝賀会

2008年07月26日 | インポート

Img_1392  春の叙勲で旭日中綬章を受章した相馬大作氏の受章祝賀会が行われた。昭和46年から平成3年までの5期20年間酒田市の市長を務めた地方自治功労をたたえる勲章である。
 思い起こせば、この20年は激動の酒田市であった。就任早々、酒田市は保革伯仲の政治情勢の中、北港開発、いわゆる共同火力と住軽アルミの公害防止協定を結び酒田に誘致する仕事であった。市民対話集会を何度も開催し、市民との理解を求める努力が繰り返された。私もにわか勉強をして、琢成小学校の体育館で、酒田の未来に向けて開発賛成演説をした事がある。周りは全部反対の人たちばかりでマスコミのマイクがどっと押し寄せる中、さすがに足が震えた。当時日本一厳しい公害防止協定を締結し、今日の酒田市の基礎がある。若い相馬市長の目の下には隈が出来ていた。知事公館に身を隠した事もあった。
 大火復興に庄内空港の実現、山形自動車道酒田線の開通の諸問題解決に奔走する姿は、多くの市民の共感を呼び、酒田に相馬大作市長ありと評価される名市長になったのだと思う。
 今日の祝賀会で、私も祝辞を述べる機会を頂いた。私は、直子夫人の相馬市長を支え続けた労をねぎらい、感謝申し上げた。家庭を顧みずに精一杯活躍できたのは、夫人の理解、酒田市を愛する気持ち以外の何物でもないと思っていた。こんな場でお礼を述べることが出来てありがたいと思う。ひとつ言い忘れたことがある。トップセールスの草分けだった。山形のホテルの洗剤が「花王石鹸」ではなかった。そこで相馬市長は「花王石鹸を使ってくれなければ、このホテルは利用しない」と直談判し、一週間後花王になったと言うエピソードがある。ほんの一例だが、話しておきたかった。今でも相馬市長のアンテナは健在だ。有力で、確実な情報をどんどんお聞きしたい。

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海の日の雑感

2008年07月23日 | インポート

Img_1383  「海の日」を国民の祝日として法制化されている国は日本だけである。いかに日本は海洋国として海に依存しているか。国防ひとつとっても万里の長城はいらなかったし、四方の海が領土、国民を外敵から守ってくれた。船運は、大量の物資を安価に運ぶことが出来る。中東からの石油は、海がなければタンカーで運ぶことは出来ない。資源のない日本が経済大国になりえたのも海のお陰である。
 「海の日」は、平成13年に成立した。当時は7月20日だったのが3年後に、7月の第三月曜日に改正され今日にいたっている。そのでっかい海が少しづつ異変し始めている。地球温暖化は海水温を上昇させ、地球の気象が狂い始めた。真夏日ではなく35度を超える猛暑日が連日のニュースである。想定をこえる豪雨も珍しくはない。熱帯性低気圧の猛威も、数と質が大型化している。人類の生存がかかっている。海洋汚染も進んでいる。安定した化学物資の出現で、どこまでも漂って分解せず海辺に集積する。腐らない事は厄介なことで、安さ、便利さのつけが私たちに回ってきた。
 山形県の海の玄関、酒田港で21日「海上航路安全祈願祭」が行われた。船舶関係者が航行の安全と「海の恵み」に感謝し、祈願する海の日にちなんだ恒例の行事である。私たちの生活を見つめなおし、海の神に運命をゆだねねばなるまい。

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使えない保険

2008年07月17日 | インポート

Img_1379  万が一の保障にと保険会社のコマーシャルが目に付く程多い。「安い掛け金で高額な保障をしますので安心できますよ」とのふれこみだ。誰でもリスクはあるし、万が一の時の備えは大切である。痛い処をついてくるなといつも思っていた。
 私の車は、20数年来万が一の時のために車両保険に入っている。対物、対人、自損事故にも適用になる保険で、自動継続で加入手続きをしている。この前、自宅で車をこすってしまった。デイラーに修理にだした。10数万円の見積もりなので車両保険を使ったらと言う事になり、その旨を契約会社に電話した。事故率が少ないので今の掛け金は年8万円位である。今、保険を適用させると、次からの掛け金が16万円くらいになりますとの事だった。自損の場合、免責条項は5万円なので、5万円は修理代として基本的にかかる。それに車両保険の掛け金が16万円になると、今年だけで21万円かかることになる。その後、事故がないとしても掛け金は簡単には下がらない。とんでもない掛け金の増額になるので、保険を使わないことにした。
 そしたら「ちょっと掛け金を足すと、限度額が無制限になり列車との事故にも対応できます」との勧誘があった。断ると今度は「入院特約を引き上げても、免責条項を10万円にすれば、掛け金が少し上がるだけ」と又電話があった。こうなって来ると少々嫌気がさしてくる。使えない保険はやめようかなとも思ったが、万が一の時を考えると、今まで通りの加入に決めた。

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待ったなしの温暖化対策

2008年07月12日 | インポート

Img_1373  洞爺湖サミットが終った。論評はいろいろあるが、温暖化対策・食料対策・原油対策・北朝鮮対策についてG8首脳が3日間話し合われ解決に向けた認識を共有し一定の方向を打ち出した事は評価されるべきだと思う。それに、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカも加わり地球規模の政策が共有された事の意味は大きい。具体的数値目標が織り込まれなかった事への批判もあるが、国益のぶつかり合うこの場では、しょせん無理なこと。議長国としての福田総理の粘り外交は、支持率をあげることにつながったと思われる。
 なんと言ってもアメリカの存在は大きい。アメリカにアジアの代表国として同調を求める作業は、日本にしか出来ない作業だ。各国の利害を乗り越えて共有した認識は、「このままでは地球は滅びてしまう」と言う客観的事実である。低炭素化社会の構築は避けて通れない道で、現在の文化的生活を享受し続けたいとするならば、選択肢は細く険しい。
 手っ取り早いのは原子力発電に切り替えることだが、放射能汚染がゼロになれないところに問題がある。世界的に増え続ける自動車も止めることは出来ない存在である。でも、50年で
CO2 を半減する目標なのだ。山形県も一人1日1キロCO2 を減らすアクションプランをだして呼びかけている。山形県に信号機は、1719交差点に設置されている。電球式からLEDに替えると消費電力は25%になる。しかも、電球の寿命は1年で、LEDは8~10年だ。新規の信号機は、LEDに切り替わっているから11.6%はLEDだ。今年度は、予算の元気枠で100機分は更新の予定である。来年度も継続するべきだと思う。風力発電も庄内は最適地だ。県指定公園を乗り越えて努力する必要があると思うが、県の認識は甘い。

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季節はずれのコスモス満開

2008年07月02日 | インポート

Img_1369  わが家に異変がおきた。6月の20日ごろから秋の花コスモスが咲き始めて、今日あたりが満開みたいだ。見ごろである。来客の皆さんが「あら、コスモスが咲いてる。どうしたの」と驚いた様子。私も今頃にコスモスが咲くとは体験した事は無い。異常気象なのか、コスモスがおかしいのかは分からないけど、花はいいもんだ。
 わが家もコスモスは、昨年の種がこぼれて、手入れもしないのに今年もたくましく芽をだしてくれる。ひまわりとコスモスは、わが家の畑を独占して、だんだん増え続け交互に花を咲かす。その間にナスにきゅうり、ねぎ、枝豆、ジャガ芋、サツマイモなどが申し訳なさそうに日々成長している。全くの無肥料 無農薬、無手入れといえる。今年は雨が少なく、野菜の生長も悪いが雑草も少ない。手入れ係長は少しは楽なのかも知れない。旬の取立ての野菜は、この上ない美味である。自然の恵みに感謝。

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