山形県初の併設型中高一貫教育校としてスタートした「県立東桜学館中学校・高等学校」を訪問した。今年の4月に開校したばかりで、木の香りの高い、落ち着いた雰囲気の学校だった。大都市では当たり前になりつつある中高一貫教育を県立として、初めて開設させる意義が根底にある。
学力の定義は難しいが、客観的評価として全国学力テストがあり、点数が現実のものとして記録される。山形県は教育御三家としての自負もあり、「さんさんプラン」を全国に先駆けて導入した。しかし、その成果が付いて来ないもどかしさがあった。数年前から東根市に中高一貫校の構想があり、議員の間でも話題にはなっていた。
説明によると、学域は全県であり、2倍の競争率をクリアして入学した中学一年生が99名。2年・3年生は順次これからとなる。一方、高校は一学年200名定員で600名が在学している。3年後は中学の入試から高校に進むものと高校入試で入学する生徒が混在することになる。
中学校の数学は標準の25%増、理科は10%増の授業カリキュラムが組まれており、特に外国語は35%増として授業が行われ、授業進度は相当に速くなる。
ここを目指したい生徒は全県から集まる。現在は新庄市と上山市の生徒が一番の遠距離である。もっと遠く、親元を離れての中学校生活は課題もある。庄内は新幹線でもなければ無理で、県立と言いながらも庄内は事実上、入学は困難である。
既存の進学校に探究学科の創設も予定されている。学ぼうとする意欲の醸成が大切な入口である。
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