角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

浮腫み効果。

2008年07月19日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
赤基調の大漁旗プリントをベースに、合わせは紺です。赤系と紺もよく合いますね。賑やかだった大漁旗プリントも、こちらの草履で終了となりました。

以前から一部のご愛用者に、『足の浮腫みが楽になりましたぁ』との嬉しい一報を頂戴しておりました。それがここ数日、また新たにふたりのお客様から同様のお話を聞いています。おふたりとも身近な方なので、症状の詳細を聞いてみました。

おひとりは片足だけに浮腫みがあり、いつも虫に刺されたような感触でいたとのこと。『この草履で楽になればなぁ…』と土踏まず付き草履をお買い上げでした。
まず初日、『まだすっかりではないんだけど、なんとなくイイような気がするぅ』。中一日置いて三日目になると、『はっきり違って来たっ』と喜んでくださいました。

もうおひとりは両足に浮腫みがあり、ご家族が見ても腫れが分かったと言います。こちらの場合は娘さんからお母さんへのプレゼントで、『もし履いてもダメだったら、いよいよ病院へ行かせようと思って…』とおっしゃっていました。
履いて初日家事仕事をしていると、急に動悸がして座り込んだそうです。二日目はそのような症状はなく、三日目になってはっきり浮腫みが楽になったとのことでした。

医学知識のない草履職人は、ナースマンくんへメールでこの件を訊いてみました。すると「対外血行不良」という症状から足の浮腫みがおき、それは足裏のマッサージで改善されるとのこと。
かつての土踏まずナシ草履よりは、現在の土踏まず付きのほうが明らかにマッサージ効果が高いはずですから、そう考えると納得できます。

今日お越しの男性は、かつて学生時代柔道に明け暮れていたそうです。練習中は当然「はだし」、しかも柔道というスポーツは足の指にたいへんな力が必要なんだそうですね。
それが社会人となって二十年、柔道からも離れたうえに毎日固い靴を履く生活になってしまったそうです。すると明らかに違ってきたのが「冷え性」とおっしゃいます。若い頃は感じもしなかった足の冷えが、近年悩みのタネなんですね。

「冷え」も「浮腫み」も血行不良がひとつの原因でしょうから、やはり足裏のマッサージは効果があると思うんです。
夏場は「冷え」に無関係と思いがちですが、夏でも靴下が離せないという方が案外多いです。まして「浮腫み」に季節は無関係でしょうから、角館草履はやっぱり一年中利用して欲しいものです。

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