角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

小さなサムライ草履。

2006年06月11日 | 製作日記
今日の草履は、5月15日、埼玉県羽生市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「17cm〓男の子〓青系」のお任せ草履がこちらになります。本日の便で出発いたしました。

いかがでしょう、ジャパンブルー第一弾“小さなサムライ草履”です。ジャパンブルーに極めて近い浴衣をベースに、真中に赤の帯を入れてみました。この赤帯ですが、燃えるエネルギーを象徴するとともに、相手チームのゴールをイメージしています。その真中へボールが蹴り込まれる様子を表現してみました。
サッカーボールと緒に付いた日の丸はシールです。履くときには剥がしてどーぞ。

18日の対クロアチア戦は、角館あきんど塾主催の「みんなで応援イベント」がありますので、それに合わせておとな用を作ってみるつもりです。いくつ作れるかは私も分かりません。

昨日、ホームページをご覧の関東地区のお客様から、「男の子18cm」のオーダーをいただきました。メールによりますと幼稚園内で履くとのこと、西宮家の実演でもこれまでそうした話を複数のお客様から聞いています。
秋田市の幼稚園でもこの「内履草履」を実施している施設があるようですが、やはり多くは東京を中心とした関東地区です。

近年、子どもの「足」に警鐘を鳴らす専門家が増えています。「指を使えない」とか「土踏まずがない」といったことです。詳しく説明は出来ませんが、「指を使えない」のはやはり問題でしょう。つま先からかかとまでシッカリ大地を踏みしめることができなければ、まずはじめに「転びやすい」という現象が生まれます。こうしたことが「靴文化」の弊害なんでしょうね。

園長先生の判断と信念なんでしょうが、登降園時は草履かビーチサンダル着用を勧めている話がありました。また、園内では草履を義務付けているところもあるそうです。中には、幼稚園指定の草履が決まっていて、一足2000円を年に三回ほど買い換えるという話までありました。

まぁ、私自身が草履を作っていてナンですが、草履を履かせることを考えるより、「裸足」で思い切り遊べる屋外施設を作ってあげたいですね。足指を鍛えるのには、裸足の木登りが一番と思っています。足指を使わないで木に登るなんてことは、ゼッタイ不可能ですから。

そんなことを考えながら、昨晩“小さなサムライ草履”が完成しました。果たしてこの草履のオーナーくんは喜んでくれるでしょうか。もしかして野球少年だったりして‥。

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4 コメント

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びっくり! (クロノ)
2006-06-12 02:24:13
すげ~!国旗にボールに!そんなこと出来るの~?と一瞬、思ってしまいました。

相手のゴールにボールが二つ。そうなることを祈っています。きっとその子にとって、この草履は素敵な思い出になりますね。
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お見事! (鰈仙人)
2006-06-12 06:14:22
World Cupで大盛り上がりの今・・・

今日の草履はお見事ですねえ~

World Cup期間中は思わずTVの前に飾ってしまうんじゃないですか!?(笑)

是非日本も初戦好スタートを切って欲しいですね!

俺も頼もうかなあ~鰈柄の・・・
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妙案は (草履職人)
2006-06-12 06:43:28
クロノさん、国旗とボール、やっぱりそう思いますよねぇ。シールを剥げば、フツーの草履なんですけどね。なんでも雰囲気が大切と言うことで‥(苦笑)。



男の子の笑顔を勝手に想像してますヨ。



次回のおとな用に、グラフィックデザイナーとしてなにか妙案ありませんかねぇ?
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鰈柄って??? (草履職人)
2006-06-12 06:49:14
鰈仙人さん、お褒めの言葉サンキューです!

履いてこその草履ですが、この草履だけはブラジル戦まで飾ってて欲しいとも思ってますヨ。



鰈柄???・・・聞かなかったことにしておきます。
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