今日の草履は、仙北市内の女性のオーダー草履です。かねてからプレゼント用に4足のご依頼があったのですが、ご希望配色は「雪が降るイメージ」でした。「雪=白」と相場が決まっているのに、角館草履に「白」は一般的でありません。いろいろ策を練ってどうしても無理なら、事情はご理解くださると思っていました。それが先日思いがけず手に入ったのは、藍色基調の「絣木綿」です。これがところどころに白が浮き出て、見ようによっては雪に見えるじゃありませんか。
早速1足を編み上げ女性に見ていただくと、たいへんなお気に入りようです。材料も4足分なんとかギリギリ間に合ってくれ、本日無事にお渡しできました。普段使うことがない「絣木綿」は、値段の高さも布地の強さも格上です。「今日の草履」につきましては、ご注文による製作は出来かねますのでご了承ください。この秋の大きな仕事を一つやり終えた気がしています。
北海道ではすでに雪の便りが届いていました。当地もあと二週間くらいのうちには初雪となるでしょう。そろそろ忘年会の声が聞こえ始め、私も二つ出席を決めたところです。
たびたび西宮家にお立ち寄りいただく盛岡市のおばさまが、お友達7~8名を伴い遊びに来てくださいました。しばらくおしゃべりしてお帰り際、『もう今年は来ないから、また来年の春ね~!』。おもわず『良いお年を~!』とお返ししてしまいましたよ。お客様によってはもう年末のご挨拶が始まっています。
おそらく11月8日の日曜日で、いわゆる観光シーズンはほぼ終了と考えています。もちろんその後も草履作りは続いていくわけですが、ひとまず今年の締めくくりをしっかり務めたいですね。当面11月のお休みは、11日~13日を予定しております。
かつて黒地に白のドットプリントで草履を編んだことがあって、
それは確かに雪に見えました。でもいつでも買える生地では
なかったので思案したところです。
この絣木綿を見たとき、ハッとしましたね。まさに「奇跡の草履」と
言えるかもしれません。
分かりました。来月必ず観劇に訪れますから、しかと
心に刻んでまいりましょう(^^)