角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

黄金の50歳代。

2013年02月15日 | 家族の話




今日の草履は、金の草履26cm土踏まず付き〔六阡五百円〕
最近入荷したばかりの金の布地を、一色だけですべて編んでみました。元々金の布地は値段が高いですから、草履に仕上がると表記のような金額になります。それでもこれだけの豪華さがあれば、見ていただくだけで楽しいと思いますね。

「金の草履」は定番として編む予定はありません。年に4~5回ある日暮里仕入れの際、もしそれまでに売れていたならまた仕入れてみるという感じになると思います。ですから実演席にいつもあるとは限りません。偶然出会ったら、ぜひ眺めてみてください。

角館の草履職人が、本日をもって40歳代を終えます。必然的に明日から50歳代へ突入することになりました。まずは自分へおめでとうございますっ。
40歳代と50歳代とでは印象がずいぶん違いますが、実体としての49歳と50歳ではなにほども違いません。それでも私にはなんとなく違うんですよ。

その大きな理由は、実父が52歳で他界していることです。冷静に考えれば「それがなんだ」となるのですが、親の死亡年齢に自身が達したとき、おそらく多くの人はなんらかの想いを持つんじゃないですかね。

最低限成し遂げなければならない責任は、子どもたちを社会へ送り出すことと思っています。まずは長女が四月から、市内の保育園へ臨時職員として勤務することに決まりました。次女は一年後、三女も場合によっては来年社会へ巣立つかもしれません。それでひとまず親の務めが終わるかと言えば、実際はそんなものじゃないですね。

明日から始まる50歳代の10年間は、ちょっと想像しただけでもエネルギーの要ることが目白押しです。苦労はあっても満足できる、「黄金の50歳代」に仕上げたいものですね。
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