今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔4,000円〕
【2012年1月1日より4,400円】
シブいと言えばその通りなんですが、金色に光るベースの菊模様が厳かさを感じさせます。一定の年齢を過ぎてから、こういう雰囲気に魅力を感じるんです。加齢に連れて、「金」の大切さが分かってきたのでしょうか。
最近のマスコミで、「年金」が賑やかに報道されています。喫緊の課題であるかのような言われ方ですが、少子高齢化が昨日や今日始まったわけじゃあるまいに、なんでもっと早くに…と考えるのは素人過ぎですかね。
いずれにしても、今の状態では若者の年金離れがさらに進むでしょう。
昭和37年~38年生まれの私たちは、年金受給開始が65歳と決まっているんだそうです。最近になって、同期の市役所職員に教えられました。昨今の長寿社会を思えば、60歳も65歳もたいして変わらない気もしますが、おそらくその歳になればそうは思わないでしょう。
秋田市からお越しのおばさま。お歳の頃は70歳代前半とお見受けしました。プロ並みと思えるカメラに三脚を担ぎ、いかにも「写真撮ってますっ」という出で立ちでお越しです。
『すいません、少しの間カメラを置かせてください』と、草履コーナーの前に三脚を設置しました。米蔵の中から窓越しに中庭を撮るんだそうです。やはりカメラを趣味にしている方と言うのは、アングルも独特なものですね。
心置きなく撮影が終わると、ふと角館草履に目が留まったご様子。着いたときには写真に夢中で、草履のことなど目に入らなかったのでしょう。
健康効果をご説明すると、パッと目に入った22cmをお選びくださいました。お財布からお代分を取り出すと、『まっ、もうこれしかなくなっちゃったっ』。千円札一枚だけ残った財布を私に見せながら、子どものように笑ってましたね。
私が、『予定にないお金を使わせてしまいましたね』と言うと、『いいんですよ。どうせあの世までお金なんて持って行けないんだし』。
この言葉はこれまでの実演で複数回聞きましたし、世間話でも珍しくない言葉ですよね。でも実際にこれを言える環境にある人って、そう多くない気もします。
あの世へは持って行けなくても、この世では少しでも多く持っていたい。それが「お金」なんでしょうね。
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