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ニューイヤーズ・イヴ、サンタに扮した警官が痴漢らを拘束

2019年01月02日 | 国内
1月3日 ニューイヤーズ・イヴに、サンタクロースと風船売りに扮した警官が、首都アンカラで、6人の容疑者を拘束したと、1月1日、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

アンカラの安全管理局の覆面警官隊が、クズライ地区ASTIバス駅の人混みの中をパトロールし、312人のIDカードをチェックしました。拘束された6人の容疑者は、痴漢やゆすりなどの犯罪容疑で警察に連行されました。また、32人が周囲の人への迷惑行為のため、祝賀会場から退去させられました。

Hurriyet

トルコは、今年は取りたてた事件もなく、2019年に突入しました。毎年、新年の祝賀でにぎわうイスタンブルのイスティクラル通りでは、警察のチームが2件の痴漢行為を阻止しました。


イラクの新大統領がトルコを初訪問する

イラクのバルハム・サリフ大統領が、1月3日、10月の選挙後初めてトルコを訪れます。サリフ大統領はエルドアン大統領と会い、両国関係について話し合い、多岐にわたる分野での協力を促進する機会を査定し、中東・国際問題について意見を交換するでしょう。

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サリフ大統領はイラク・クルディスタン地域政府(KRG)の前首相で、クルディスタン愛国連合(PUK)に属し、トルコ政府とは親しい人物です。彼の大統領就任をトルコは歓迎しました。トルコとイラクの結束は、元トルコ首相アフメト・ダヴトオール氏の2014年のバグダード訪問以来、進行しています。

しかし、北イラクのPKKに対する空爆を主とするトルコの一方的な軍事介入が、トルコとイラクの関係を緊張させています。また、ISと戦うスンニー派アラブ人を訓練するために北イラクに配置されたトルコ軍を、イラク政府は決して歓迎していません。

12月、トルコの戦闘機が北イラクのPKKを攻撃した後、イラク外務省は、在バグダードのトルコ大使を呼んで、くり返される空爆に抗議しました。PKKはトルコ、アメリカ、EUがテロリスト組織と指定しています。PKKはトルコ南東部で30年間、武力攻撃を続けてきました。

北イラクに居すわりつづけるPKKは、アンカラでの話し合いの重要な問題になるでしょう。エルドアン大統領はトルコ国境近くにPKKが存在することを許さないと言い、トルコは定期的に北イラクのPKKの基地を空爆しています。
エルドアン大統領とサリフ大統領はまた、中東の現状、とくにアメリカが撤退を決めたシリアについて、意見を交換するでしょう。ISILが再編成される可能性は大きな懸念です。ISILはまだ、シリアとイラクの一部で生きています。トランプ大統領はエルドアン大統領との電話で、シリアのISILの残党を完全に抹殺するようトルコに要請しました。

サリフ大統領とエルドアン大統領はまた、両国の貿易の推進、エネルギーと運輸分野での協力、第2の国境ゲートのオープン等も話し合うでしょう。イラクはトルコとの貿易のトップ・パートナーのひとつで、2017年の貿易量は90億ドルに達しています。


IS容疑者が法廷で裁判官を悪魔と言い、証言を拒否

ISIL(イスラム国)のメンバー容疑のトルコ人の男が、カイセリ県の裁判所で証言を拒否しました。警察はブルサ県でも、国際手配されている女2人を含む12人の容疑者を拘束しました。

 Hurriyet

容疑者ムラト・イエルリカヤは、1月2日、法廷で裁判官に「あなたは悪魔だ」と言って、証言を拒否しました。イエルリカヤは、モロッコ人のナディア・ナシフとともに、カイセリで新年の祝祭にテロ攻撃を準備していた容疑で拘束されていました。

べつのケースで、トルコ警察は、1月2日、ブルサ県で多くの住居の手入れを行ない、12人を拘束しました。地元メディアによると、2人の女は、IS関連容疑でフランス警察から国際手配されていたそうです。

容疑者の1人は1月2日、逮捕され、5人は国外追放されると思われます。他の容疑者も法的手続きが進行中です。

・・・イエルリカヤは裁判官を“Taghut”と呼びました。これはアラビア語でアッラー以外の礼拝の対象、つまり悪魔や悪霊などを意味することばです。


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