トルコのトピックス

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盗まれた美術品返還要求でトルコとギリシア協力

2012年09月12日 | 国内
9月12日 エルトゥルル・ギュナイ文化相は、盗掘や密売によってトルコから持ち出され、世界に散った美術品の返還に努力してきました。
最近、アメリカのペンシルバニア博物館から貴重な古代トロイのジュエリーを返還させることに成功したことは、先日、この頁でも書きました。

 Hurriyet
返還させた美術品を披露するエルトゥルル・ギュナイ文化相


このほどギュナイ文化相は、トルコ同様、遺跡から多くの美術品を盗まれているギリシアに協力を呼びかけました。近くギリシアの文化相がトルコを訪れ、盗難品の返還要求に協力し合う協定を結ぶことになりました。

「オークションでの盗難美術品の販売も、インタポールと協力して阻止したい。トルコ政府の努力の結果、2008年以後、3327点の盗難美術品がトルコに返還されています」とギュナイ文化相。
「わが国は最近、ブルガリアとの盗品返還協定にも調印しました」

ギリシアも元気出して、盗品返還要求がんばりましょうね。


トルコ人の過半数はトルコのシリアへの軍事介入に反対

「ドイツ・マーシャル・ファンド」の最近の世論調査によると、シリア暴動を終らせるためにトルコがシリアに軍事介入することには反対という人は57%だったそうです。

 Hurriyet
8月29日、自由シリア軍が村を制圧したというニュース
を聞いて、国境を越えて母国に帰るシリア人グループ


世論調査の質問は「シリア政府は反対勢力を抑圧するために軍事力を行使していますが、この状況でトルコはどうすべきと思いますか?」というもの。
「もしロシアと中国が国連安保理の常任理事国という立場で介入を拒否したら?」という質問には、トルコの介入反対の回答は63%に跳ね上がりました。

一方、32%のトルコ人がトルコはシリアに軍事介入すべきとしています。
ri
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悪徳商人にだまされたシリアの不法移民たち

2012年09月12日 | 国際
9月11日 シリアの混乱で、こんな悲喜劇も。EU圏にもぐりこめばなんとかなると考える愚かな不法移民と、それをカモにしてもうけようという悪徳商人。どっちもどっちですけれど・・・。

 Hurriyet
「ギリシアに着いたと思ったのに・・・」


18人のシリア人が国境を越えトルコに不法入国して、なんとかイスタンブールまで来ました。女性5人、子供1人を含むグループです。
EU圏をめざす彼らは、まずギリシアに行きたいと思っていました。そこに悪徳商人が現れ「1人1000リラ(約4万5000円)でギリシアに運んでやる」と言うので飛びつきました。

彼らは車でエーゲ海岸の南端ボドゥルムまで運ばれ、小船に乗せられ、「さあ、ギリシアの島に着いたよ」と言われて、船を下りたところは、同じトルコのダッチャのカラキョイ村。
ギリシアだと思って上陸した彼らを不審尋問し逮捕したのはトルコの憲兵隊でした。

不法移民の1人は「船に乗っている間、沿岸警備隊に見つかるから隠れていろと何度もいわれました」と言っています。取調べの後は強制送還・・・。

不法移民の皆さん、いまどき、ギリシアにもぐりこんで、ばら色の未来があると思っているの??
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