ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





アマノ理容室。神田小川町1-11
2007(平成19)年1月4日

靖国通りの南の裏通りが外堀通りに出るあたりに割と最近まであった銅板貼り、洋瓦のマンサード屋根の3階をもつ看板建築。『日本近代建築総覧』に「天野理容店、建築年=昭和3年、構造=木造」と出ている。
『看板建築』(藤森照信・増田彰久、三省堂、1988年、1500円)に家の間取りが載っている。建坪は10坪。1階は床屋の椅子が4脚の店。2階は6畳と4畳半の居間、3階は6畳の居間の後ろに4畳くらいの板の間。1階の店を人に貸して老夫婦二人で余生を暮らすには適当、といった感じだが、ここに一時は家族5人と職人2人が暮らしたらしい。下町で商売する人の環境は多くがそんなものだったのだろう。
都市徘徊blog>天野理容室(2007.11.22)』では、ドアの脇に貼られた閉店の挨拶を記録している。「…ビル建設のため(2007年)十月三十一日をもって…」。現在は「ローレルアイ千代田淡路町」(2010年12月築、19階建)というマンションが建った。

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