ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




タキトミ運送部。日本橋大伝馬町10。1985(昭和60)年10月20日

タキトミは繊維関連の問屋らしい。以前は滝富商店。かってな想像だがタキトミビルの賃貸の収入が多いのではないか。写真右奥へいくと人形町通りに出る。
「歴史的建築総目録DB」には「名称:東京セイワタキトミK.K.運送部、建築年:昭和8年、設計:田中建設事務所、施工:小沢建設」。昭和7年の火保図では「龍富商店雑貨部」だが「瀧富」の間違いかもしれない。
ビルの前の道路は、今は江戸通りの裏通りであるが、江戸時代の奥州街道の道筋にあたるらしい。明治になっても主要道路で、鉄道馬車が通った時代もある。通旅籠町の大丸屋下村呉服店という江戸時代から知られた店があった場所は、タキトミの斜向かいにあたるようだ。1653年創業の小津和紙店もこの旧奥州街道沿いに開業していまだに動かない。

タキトミ運送部。左:1986(昭和61)年2月9日。右:1985(昭和60)年10月20日
一階柱の上部の飾りはなんの模様だろう。水牛を正面から見てるような気がしてしかたないのだが。

タキトミ運送部の上部
1986(昭和61)年2月9日

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
 (秋葉OL)
2015-03-07 22:33:28
こんばんは。
貴重な写真いつも楽しませていただいています。
ここの辺りをたまたま通ったのですが、
タキトミの隣りのビルが、柱の一本だけ銀行のような柱でした。
当時そういう建物があったかご存知でしょうか?

www.office-x-tokyo.com/detail/chu04j3-02/1
 
 
 
>秋葉OL様 (流一)
2015-03-08 11:26:39
なるほど!「フォーリッチビル」の玄関に3階分の高さの立派なイオニア式オーダーがありますね。しかし、このビルの前身はタキトミ(瀧富)ビルです。現在のタキトミビルとフォーリッチビルとを合わせた土地がかつての瀧富商店のビルがあった場所で、当ブログの写真の古いビルが今のフォーリッチビルに替わったようです。タキトミは土地を半分売って、今のビルを建てたのではないでしょうか。
オーダーはどういう意図で置いたのか分かりませんが、ただの飾りでしょうか?
 
 
 
ありがとうございます (秋葉OL)
2015-03-08 22:25:18
茶色い建物の部分が今のフォーリッチかもしれませんね。
どうも所有者はかわっていない気がしてきました。
いずれにしても、タキトミビルの柱とは似ていませんね、、
ブログに書くかもしれませんが、そのときはこちらの写真リンクしたいと思います<m(__)m>
 
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