ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




静岡銀行本店。静岡市葵区呉服町1-10。2020(令和2)年11月18日

静岡市の駿府城の南の繁華街に戦前に建設されたビルが3棟残っている。何れも中村與資平設計になる、静岡市役所本館、県庁本館と静岡銀行本店である。静岡銀行本店は本通り(県道208号)の呉服町一丁目交差点から西へ向かう呉服町通りとの角にある。本通りの向かい側には日本銀行静岡支店と清水銀行静岡支店があってさながら金融街だ。
静岡銀行本店は「三十五銀行本店」として1931(昭和6)年に建てられた。設計=中村與資平、施行=清水組、構造=RC造3階建。西と北面に4本のドリス式オーダーをもつ古典主義様式の重厚な銀行建築だ。
昭和15年1月15日の大火、また昭和20年6月19日の空襲では周囲の木造家屋はすっかり焼失したと思われるが、銀行社屋は類焼を免れている。RC造だったからにしても、緻密な設計と施工が関係しているのだろうと思わずにはいられない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 静岡県庁本館... 矢澤煉瓦蔵/... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。