ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



堀井ビル
千代田区鍛冶町2-3
1986(昭和61)年6月22日(2枚とも)

中央通りの今川橋交差点のすぐ北に神田消防署鍛冶町出張所がある。その消防署を挟んで立っていた2棟のビルの写真である。
「ホリイ株式会社」の堀井ビルは『日本近代建築総覧』に「堀井謄写堂、建設年:S4、設計者・施工者:宮内初太郎、構造顧問大沢邦吉」で載っている。この建物が登録されるなら佐竹ビル児島ビルも……と言いたくなるような、なんでもないビルに思われるのだが。
宮内初太郎の名前は、ぼくは知らなかったがネット検索すると西神田カトリック教会などかなりの数の教会の施工者として出てくる。そういう著名な人の設計だから『日本近代建築総覧』に載ったということなのだろうか?
ホリイは旧・堀井謄写堂で、創業1894(明治27)年の老舗だったが2002年9月に倒産した。謄写版、つまりガリ版はぼくの世代ならほとんどの人が実際に使ったことがあるものだ。


今川橋ビル
建てられたのが戦前だか戦後だか微妙な外観だ。
ビルの1階右は高野理化硝子の店舗。理化学や医療用の硝子機器を販売している。

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コメント
 
 
 
神田中央通ビル (グズグズ)
2012-03-23 16:16:47
宮内初太郎の事を調べていてこの記事を見させていただきました。堀井謄写堂で検索すると竣工当時の写真を見る事ができます。もとは大分装飾的なファサードだったようです。平成元年には9階建ての神田ホリイビルになっています。倒産後は売却されたようで今は複数の投資家のための不動産物件(神田中央通ビル)となっているようです。
またビルの一階には「謄写版発祥の地」の碑が掲げられています。
 
 
 
>グズグズ様 (流一)
2012-03-24 11:57:56
御教示ありがとうございます。
当然ながら装飾があると見た感じはまったく違いますね。壁はスクラッチライル貼りなのでしょうか。小さいながら東京第一のメインストリートに向いているのですからたいしたものです。
 
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