ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




よせ物樋口。中央区湊3-2。1986(昭和61)年6月15日

左右の道路は新大橋通りと鉄砲洲通りの中間の南北の道路で、入船と湊の町境になる。大沢印刷の向いだ。
よせ鍋と間違えて「あったかいものでも食べようか」という気持ちになりそうな看板だが、よせ物(寄物)とは「寒天・ゼラチンで果物・豆などの材料をまとめ、型に流して固めた料理。また、葛粉にサツマイモ・魚のすり身などの味付けした材料を入れ、蒸し固めた料理」(大辞和泉、小学館)。
樋口から右へ、ほてい屋、正知印刷、陣内電気商会。右端のビルの先に下の写真の中井鋳物工場がある。



中井鋳物工場。湊3-7。1987(昭和62)年5月

現在、この辺りはビルが立ち並んでしまったが、この建物はビルに囲まれて残っている。木造家屋の裏手に工場があるようだ。キューポラの設備があって機械の部品でも鋳造していたのだろうか。あるいは活字の鋳造かとも考えたが、「鋳物工場」というからには溶けた鉄を連想してしまう。

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コメント
 
 
 
こんばんわ (いなば)
2008-09-09 19:05:41
お!よせものやですか!

なんかかっこいいです!僕流に言わせていただくと
角力がすごい!!(笑

いやはや、いつブログを拝見させてもらっても、いい建物がうつっていて、宝の宝庫です!

ずっと見ていたいです!
 
 
 
>いなば様 (流一)
2008-09-09 20:02:05
角にあって、その角を角切すると3面を表に出すことになります。また、こういう建物は角に玄関をもってくることが多いですね。1面だけを考えればいい建物と違って、3面を立体的に考えたデザインになるわけで、角におもしろい建物が現れる理由でしょうか。
 
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