ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




大野質店。千代田区神田淡路町2-2。1987(昭和62)年2月1日

写真左のビルが外堀通りに面している神田志乃多寿司のビル。つまり写真の建物は志乃多寿司の裏手にあったもので、現在、白泉社のビルになっている場所である。白泉社は漫画を中心とした出版社で、年配者にはほとんど縁のない会社である。ぼくも今回初めて知った。白泉社ビルは1997年の完成らしい。
大野質店の建物は蔵造風にもみえるちょっと変わった建物だ。角に銅板の細工を施した壁のベランダがあり、建物の横は看板建築のようにしてなんとなく洋風。



左:旧三洋、上:きびや商店
1987(昭和62)8月31日

大野質店の隣の3階建ての洋館に見える建物は住居になっているようだが、昭和30年頃の火保図では「KK三洋」となっている家。洋風にした看板建築だと思うが、正面のデザインとその造りが凝っている。
その隣はきびや商店で二輪専門店。HONDAの看板で家の2・3階部分の正面が隠れてしまっている。1階の上部には細かいレリーフが見られるのだが、色からすると銅板らしい。プレスして模様を浮き上がらせたのだろうか?
きびやの隣は神田志乃多寿司。いなり寿司で有名な老舗である。この店がビルになる前の写真が、外堀通りの志乃多寿司の並びにある、これまた有名な 近江屋洋菓子店のHPの「歴史」に載っている。昭和30年より以前の時期に見える。この写真ではきびやは「丸米の自転車」の看板をあげている。1階欄間の看板はその当時からのものが残っていたのだろうか。

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