ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




北品川橋。北品川3-東品川1。2004(平成16)年1月11日

旧目黒川が品川浦に出る河口部分の跡が残っていて、そこを渡している橋。親柱には「大正十四年九月竣工」の銘板がある。手摺りは改修されている。橋本体は「3-ゲルバー鈑桁」という形式にみえる。関東大震災復興期の中規模の橋によく見られる形式だ。橋げたはそう古いようにはみえない。
北品川橋の道路は御殿山下御台場の外周につけられたもので、八ツ山通りが整備される前は、第一京浜と海岸通りを結ぶ幹線道路だったと思われる。車の通行を意図して架けられた橋だとすると、大正14年に架橋されたのが最初だとみてよさそうだ。
八ツ山通りから橋を渡ったところが東品川1丁目。江戸期は目黒川が運んだ土砂で形成された洲が漁師町になっていて、その先端に弁財天の祠―利田(かがた)神社―があった。利田神社のさらに先になる北品川橋のところは、地面があったにしても波が洗っていたのだろう。


北品川橋。2013(平成25)年9月22日

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